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窓の結露はなぜ起きる?高気密高断熱の家で結露を防ぐ仕組み|愛媛の注文住宅

2026.09.05

コーナー窓のある住宅外観の写真に『窓の結露はなぜ起きる?高気密高断熱の家で結露を防ぐ仕組み』の文字を載せたアイキャッチ

冬の朝、カーテンを開けたら窓がびっしり濡れていた——。拭いても、サッシの下の水を吸い取っても、次の日にはまた同じ。愛媛でも、冬のあいだ毎年この作業をくり返しているご家庭は少なくありません。

この記事では、愛媛県西条市の工務店DAIYAHOMEが、結露が起きる仕組みと、高気密高断熱の家で結露を防ぐ考え方を数字と図で解説します。「気密が高いと結露しやすいのでは?」という疑問にもお答えします。

結論

結露は「空気が抱えられる水蒸気の量」と「表面温度」の関係だけで決まります。室温20℃・湿度60%の空気なら、露点温度は約12℃。窓や壁の表面温度が12℃を下回った瞬間に結露します。つまり結露を防ぐ方法は2つ——①表面温度を上げる(断熱)/②空気中の水蒸気を減らす(換気・湿度管理)。高気密高断熱の家は、この両方を同時に成立させやすい家です。

01結露はなぜ起きる?カギは「空気が抱えられる水蒸気の量」

結露とは、空気が冷たい面に触れて温度が下がり、空気中の水蒸気が水滴となって現れる現象です。窓ガラスや壁に出るものを「表面結露」、壁の中で起こるものを「壁内結露」と呼びます。

ポイントは、空気が抱えていられる水蒸気の量には上限があり、その上限は温度で決まるということ。これを飽和水蒸気量といいます。温度が下がるほど上限は小さくなり、抱えきれなくなった分が水滴に変わります。

空気1立方メートルが抱えられる水蒸気の量(飽和水蒸気量)0℃約4.8g5℃約6.8g10℃約9.4g15℃約12.8g20℃約17.3g(室温の目安)25℃約23.0g※温度が下がるほど抱えられる水蒸気は減る。20℃・湿度60%の空気は約10.4gの水蒸気を含む
20℃で約17.3g、10℃では約9.4g。冷やすだけで空気は水を手放す

たとえば室温20℃・相対湿度60%の部屋。この空気は1立方メートルあたり約10.4gの水蒸気を含んでいます。ところが10℃の空気は9.4gまでしか抱えられません。この空気が10℃の窓ガラスに触れると、抱えきれない分が水滴になる——これが結露です。

水滴が出はじめる境目の温度を露点温度といいます。20℃・湿度60%なら露点は約12℃。湿度50%まで下げれば約9℃、70%まで上げると約14℃に上がります。湿度が高いほど、少し冷えただけで結露するというわけです。

02結露が出るのは家のいちばん冷たいところ

露点温度は部屋全体でほぼ同じですが、表面温度は場所によって大きく違います。だから結露は家の中でいちばん冷たい場所から順に現れます。

  • 窓ガラス・サッシ枠——外気にいちばん近く、壁より熱が逃げやすい
  • 北側の部屋の壁・押入れの奥——日が当たらず、空気も動きにくい
  • 家具の裏・クローゼットの内壁——空気がよどみ、表面が冷えたまま
  • 玄関ドアの内側・浴室のドア——金属部分は特に冷えやすい
黒いフレームのガラスハイドアで仕切られた、大きな窓から光の入る明るいリビングダイニング
大きな窓のあるLDK(当社施工)。開口部が大きいほど、窓の断熱性能が結露を左右する

とくに窓は、家の中で熱がもっとも出入りする場所です。壁には断熱材が入りますが、ガラスにはそれができません。だから結露はまず窓から出るのです。

なお、壁の中で起こる壁内結露は、目に見えないまま構造材を傷めるやっかいな現象です。防湿層や外壁通気層の話は壁内結露とは?原因・対策と外壁通気層の仕組みで詳しく解説しています。

03「高気密だから結露する」は逆|表面温度で決まる

「気密を高くすると湿気がこもって結露する」と聞いたことがあるかもしれません。しかしこれは、気密と換気を切り離して考えたときの誤解です。すき間の多い家は勝手に空気が入れ替わる一方で、入り込んだ冷気が壁や窓まわりの表面温度を下げ、結露しやすい条件もつくってしまいます。

結露するかどうかを決めるのは、あくまで「表面温度が露点を下回るかどうか」の一点。窓の断熱性能(熱貫流率=U値。小さいほど熱を通しにくい)が上がるほど、室内側の表面温度は室温に近づきます。

窓の性能別・室内側の表面温度の目安(室温20℃/外気0℃)露点12℃(室温20℃・湿度60%)を下回ると結露する露点12℃U値4.7の窓約9.7℃ → 結露するU値3.5の窓約12.3℃ → ぎりぎりU値2.3の窓約14.9℃ → 結露しないU値1.6の窓約16.5℃ → 結露しない※室内側表面熱伝達抵抗0.11㎡K/Wを用いた定常状態の簡易計算。U値は代表的な水準の例で、実際の製品値・部位により異なる
同じ湿度でも、窓の性能が変われば結露するかどうかは変わる

単純化した計算ですが、傾向ははっきりしています。窓の性能が上がるほど表面温度は室温に近づき、露点を上回る。断熱性能の高い窓を選ぶことが、結露対策としてもっとも確実な手段です。窓の選び方は樹脂サッシとアルミ樹脂複合、どちらを選ぶ?ペアガラスとトリプルガラスの違いとは?もあわせてご覧ください。

そして高気密は、この考え方と相性がいい。不用意な冷気の侵入を止め、計画した経路で確実に空気を入れ替えられるからです。「気密で漏れを止め、換気で計画的に湿気を出す」——これがセットになって初めて、結露に強い家になります。

04水蒸気をためない暮らし方|換気と湿度管理

もう一方の対策が、空気中の水蒸気そのものを減らすこと。露点が下がれば、同じ窓でも結露しなくなります。

基本になるのが24時間換気です。住宅の居室では、建築基準法により換気回数0.5回/h以上の機械換気設備の設置が義務づけられています(2003年7月施行)。1時間で部屋の空気の半分が入れ替わる計算で、もともとはシックハウス対策の規定ですが、湿気を外へ運び出す役割も担っています。寒いからと給気口を閉じると、結露はむしろ悪化します。方式ごとの違いは第一種熱交換換気システムとは?メリットと電気代をご覧ください。

次に湿度の管理。目安は相対湿度40〜60%で、東京都の「健康・快適居住環境の指針」でも同じ範囲が示されています。60%を超えるとカビやダニが繁殖しやすく、40%を下回ると乾燥による不調が出やすくなります。

リンナイのガス衣類乾燥機「乾太くん」を洗濯機の横に設置したランドリースペース
衣類乾燥機のあるランドリー(当社施工)。室内干しの水蒸気を減らせる
浴室。アクセントパネルで落ち着いた色調にまとめた
浴室(当社施工)。入浴後は扉を閉めて換気扇を回すのが基本

家の中の水蒸気は、思っている以上に暮らしから生まれます。洗濯物の室内干し・入浴・調理・開放型の石油ストーブ。とくに開放型ストーブは燃焼そのものが水蒸気を出すため、結露対策では不利です。室内干しをするなら、洗面脱衣室に換気扇や衣類乾燥機を用意し、湿気を1か所で処理してしまうのが効率的です。

勾配天井と天井板張りのリビング。無垢の床とシーリングファンのある和風平屋の内観
シーリングファンのあるリビング(西条市・当社施工)。空気を動かすことも結露対策になる

もうひとつ見落とされがちなのが空気を動かすこと。家具の裏や押入れの奥のように空気がよどむ場所は表面温度が下がり、そこだけ結露します。家具を壁から数センチ離す、押入れの戸をときどき開ける——小さな工夫が効きます。

05結露が出たときのチェックリスト

いま住んでいる家で結露が出ているなら、上から順に確認してみてください。費用がかからず効果の出やすいものから並べています。

  • 湿度計を置く——相対湿度が60%を超えていないか。まずは現状把握から
  • 24時間換気を点検する——給気口が閉じていないか、フィルターが目詰まりしていないか
  • 加湿器の設定を見直す——「湿度50%」など目標値を決めて運転する
  • 室内干しの場所を変える——換気扇のある部屋へ移す、除湿機や乾燥機を使う
  • 窓の性能を上げる——内窓の追加や交換。効果は大きいが工事が必要

そして、拭き取りは毎日でも続けてください。サッシ下部にたまった水はカビの温床になります。窓の結露は、家からの「湿気がたまっていますよ」というサインです。

DAIYAHOMEならどうか

DAIYAHOMEでは、断熱等級6(UA値0.46以下)を標準仕様としています。窓はLIXIL「サーモスTW」とYKK AP「APW330」を基本に採用。どちらも高断熱サッシで、室内側の表面温度が下がりにくく、結露に強い窓です。

換気は、第一種熱交換換気のマーベックス「澄家」第三種ダクト式の「ルフロ400」をお住まいごとに使い分けています。当社は基礎断熱を主に採用しているため、床下(基礎内)まで空気を動かせる「基礎内換気」を徹底できる機種を選んでいます。床下は湿気がたまりやすい場所ですから、ここに空気を通せるかどうかは大きな違いです。

気密は一部の物件・商品で測定を実施し、実際の数値を確認しています(考え方はC値0.5以下とは?をご覧ください)。

施工エリアは西条市新居浜市・四国中央市・松山市。打合せの回数に制限はなく、何回でも無料です。お引き渡し後は1年・2年・5年・10年の定期メンテナンスを実施し、訪問メンテナンスは永年無料でお伺いしています(部品交換などが発生する場合は実費のみ頂戴します。保証内容の詳細はご相談時にご説明します)。

Qよくある質問

高気密高断熱の家は結露しないのですか?
「絶対に結露しない家」はありません。結露は、室内の水蒸気量から決まる露点温度よりも、窓や壁の表面温度が低くなったときに起こります。断熱性能の高い窓は室内側の表面温度が下がりにくいため、同じ湿度でも結露しにくくなります。ただし加湿しすぎたり、換気が止まっていたりすると露点そのものが上がり、性能の高い家でも結露することがあります。断熱・気密・換気・湿度管理の4つがそろって初めて結露は防げます。
結露を防ぐには室内の湿度を何%にすればよいですか?
目安は相対湿度40〜60%です。東京都の「健康・快適居住環境の指針」でも湿度の目安として40〜60%が示されています。厚生労働省の建築物環境衛生管理基準(オフィスなど特定建築物が対象)でも相対湿度40%以上70%以下とされています。60%を超えるとカビやダニが繁殖しやすく、40%を下回ると乾燥による不調が出やすくなります。冬は湿度計を1台置き、加湿しすぎていないかを確認するのがいちばん確実です。
冬に加湿器を使うと窓が結露します。どうすればよいですか?
まず湿度計で相対湿度を確認し、60%を超えているなら加湿量を下げてください。そのうえで、24時間換気の給気口が閉じていないか、フィルターが目詰まりしていないかを点検します。住宅の居室では、建築基準法により換気回数0.5回/h以上の機械換気設備の設置が義務づけられています(2003年7月施行)。24時間換気は結露対策の要でもあるため、止めずに運転し続けることが大切です。窓まわりの空気がよどんでいる場合は、厚手のカーテンを少し開ける、家具を壁から数センチ離すといった工夫も効果があります。
窓の結露を放置するとどうなりますか?
水滴がサッシ下部や窓台にたまり、カビの発生源になります。カビやダニはアレルギーの原因になるほか、窓台やクロス、床材の劣化にもつながります。また、目に見える窓の結露が続く家は、壁の中で起こる壁内結露のリスクも高い状態です。壁内結露は構造材を傷めるため、窓の結露は「家からのサイン」と考えて、湿度・換気・窓の性能を一度見直すことをおすすめします。
まとめ
  • 結露は「露点温度」と「表面温度」の関係で決まる。室温20℃・湿度60%なら露点は約12℃
  • 結露は家のいちばん冷たい場所——窓・北側の壁・押入れの奥・家具の裏から出る
  • 「高気密だから結露する」は誤解。気密で漏れを止め、換気で計画的に湿気を出すのがセット
  • 窓の断熱性能を上げると室内側の表面温度が露点を上回り、結露しにくくなる
  • 暮らし側の対策は24時間換気を止めない・湿度40〜60%・空気を動かすの3つ

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【本記事について】2026年9月時点の情報に基づいて作成しています。結露の定義および室内湿度の目安40〜60%は東京都「健康・快適居住環境の指針」、相対湿度40%以上70%以下の基準は厚生労働省の建築物環境衛生管理基準(建築物衛生法。オフィス等の特定建築物が対象)、住宅の居室における換気回数0.5回/h以上の機械換気設備の義務づけは建築基準法のシックハウス対策規定(2003年7月施行・国土交通省)、飽和水蒸気量は標準的な物性値、室内側表面熱伝達抵抗0.11㎡K/Wは建築研究所「住宅・住戸の外皮性能の計算方法」をもとにしています。記事中の表面温度は定常状態を仮定した簡易計算による目安であり、実際の製品・部位・使用条件により異なります。制度や基準は変更される可能性があるため、最新情報は必ず公式サイト等でご確認ください。掲載写真はすべて当社の施工事例・施工現場で撮影した実際の写真です。

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