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二世帯住宅の間取り3タイプとは?完全分離・部分共有・同居の違い|愛媛の注文住宅

2026.10.30

二世帯住宅の間取り3タイプを解説する記事のアイキャッチ。グレーの金属屋根をかけた寄棟の平屋の外観

「そろそろ親と一緒に住もうか」——きっかけは親の体調のことだったり、実家の建て替えの話だったり。いざ考え始めると、すぐにぶつかるのが「どこまで一緒に使うのか」という問題です。

この記事では、愛媛県西条市の工務店DAIYAHOMEが、二世帯住宅の間取りを完全同居型・部分共有型・完全分離型の3タイプに整理し、必要な広さの目安、見落としやすい法規の注意点、「あとでもめない」工夫までをご説明します。

結論

3タイプの違いは「玄関」と「水まわり」をどこまで共有するかに集約されます。選ぶ順番は、タイプを先に決めるのではなく「分けたいものを親世帯・子世帯それぞれが挙げる」→「当てはまる型を選ぶ」→「敷地と法規で調整する」。この順で考えると、話し合いがぐんと進みやすくなります。

01二世帯住宅の間取り3タイプ|違いは「どこを共有するか」

二世帯住宅の間取りは、呼び方に多少のゆれはあるものの、共有する範囲でおおむね3タイプに分けられます。判断の軸はシンプルで、玄関・キッチン・浴室などの水まわりを1セットにするか2セットにするかです。

共有する範囲で見る3タイプ(青=共有 / 白=世帯ごとに分ける / 橙=2セット用意する)玄関キッチン浴室・洗面リビング完全同居型共有共有共有共有部分共有型共有分けるどちらも分ける完全分離型2つ2つ2つ2つ※部分共有型は「玄関だけ共有」が代表例。水まわりは共有・分離どちらの計画もあります
設備を1セットにするほどコンパクトに、2セットにするほどプライバシーが高くなる

完全同居型|寝室だけを分ける

玄関・水まわり・リビングを一緒に使い、寝室だけ世帯ごとに分ける形です。設備が1セットで済むため建築費と光熱費をもっとも抑えやすいのが利点。一方で生活時間のずれがストレスになりやすく、音と視線の設計が要になります。

部分共有型|玄関は一緒、暮らしは分ける

採用例が多いのが、玄関だけを共有し、1階を親世帯・2階を子世帯のように生活空間を分ける形です。自然に顔を合わせられる距離感を保ちつつ、キッチンやリビングは別にできます。水まわりをどこまで分けるかで費用と距離感を調整できるのも強みです。

完全分離型|玄関から水まわりまで2セット

玄関を2つ設け、水まわりもそれぞれに用意する形です。左右で分ける「縦割り」と上下で分ける「横割り」があります。プライバシーはもっとも高く、将来どちらかが空いたときに貸す・売る選択肢も残せます。ただし設備が2セットになるぶん建築費は上がり、必要な床面積も大きくなります。

玄関ホール。黒いルーバー扉の収納と木の床、土間のシンプルな空間
収納をたっぷり取った玄関ホール(当社施工)。共有する玄関は靴と荷物の量が2世帯分になる
南欧風のかわいい玄関まわり。アーチの下がり壁と木製ドア、テラコッタタイルのステップ
玄関まわり(当社施工)。完全分離型では、この玄関をもう一つ設ける計画になる
タイプ 向いているご家族 気をつけたいこと
完全同居型 もともと関係が近く、家事や育児を一緒に担いたい 生活時間のずれ・来客時の気づかい
部分共有型 距離感と費用のバランスを取りたい 共有部分の掃除・光熱費の分担ルール
完全分離型 お互いの生活リズムを尊重したい・将来の活用も考えたい 建築費と必要な面積・法規上の扱い

02必要な広さの目安|国の面積水準から逆算する

「二世帯だと何坪くらい必要ですか」というご質問はとても多くいただきます。手がかりになるのが、国が住生活基本計画で示す居住面積水準です。戸建てを想定した誘導居住面積水準(一般型)は2人以上の世帯で25㎡×世帯人数+25㎡、最低居住面積水準は10㎡×世帯人数+10㎡です(国土交通省)。

世帯人数ごとの面積水準(戸建てを想定した一般型)4人最低 50㎡誘導 125㎡(約38坪)5人最低 60㎡誘導 150㎡(約45坪)6人最低 70㎡誘導 175㎡(約53坪)
出典:国土交通省「住生活基本計画」の居住面積水準より作成(1坪=約3.31㎡で換算)

つまり5人の二世帯なら150㎡=約45坪が「ゆとりのある目安」。完全同居型は共有部分が多いぶん小さくまとめられ、完全分離型は玄関と水まわりが2セットになるため同じ人数でも大きくなりやすい関係です。

ただし面積水準は国の「ものさし」で、必ずこの広さが必要という基準ではありません。敷地・ご予算・平屋か2階建てかで答えは変わります。お子さまの部屋の畳数も面積に直結するので、子ども部屋は何畳必要?4.5畳と6畳の違いもあわせてご覧ください。

03完全分離型は「長屋」扱いになることがある

計画の初期に知っておきたい、見落としやすいポイントです。完全分離型の二世帯住宅は、建築基準法上は一戸建てではなく「長屋」や「共同住宅」として扱われることがあります。

各自治体は、日本建築行政会議がまとめた『建築確認のための基準総則・集団規定の適用事例』をもとに取扱いを定めています。そこでは住戸どうしを内部で行き来できない完全分離型は「長屋」とされ、扉が施錠できる場合も長屋または共同住宅として扱う例が示されています。反対に、内部のドアや屋内階段で行き来できる形は「一戸建ての多世帯利用」とされる例が挙げられています。

長屋・共同住宅になると建てられる用途地域や必要な手続きが変わり、判断は自治体ごとの運用に差があります。「完全分離にしたい」と思った時点で、建築地の自治体(建築主事・特定行政庁)に確認しながら進めるのが安全です。早めに確認しておけば、世帯間に行き来できるドアを設けるなどの工夫で解決できることがほとんどです。

04あとでもめない二世帯住宅にする4つの工夫

二世帯住宅で「建ててから気になった」という声が多いのは、性能や広さよりも生活のすれ違いです。設計で先回りできることを4つに絞ります。

① 音は「上下」と「配管」から伝わる

横割りなら、親世帯の寝室の真上に子世帯のリビングや洗面を置かないのが基本。足音だけでなく排水音も意外に響くため、配管ルートを寝室の壁から離すだけで体感は変わります。

② 生活時間のずれは動線で吸収する

親世帯は早寝早起き、子世帯は夜型——これは性格ではなく生活リズムの違いです。玄関から各世帯までの動線が寝室前を通らないようにすれば、夜の帰宅や早朝の外出で気をつかう場面が減ります(参考:共働きの家事動線とは?朝の30分が変わる間取りの工夫)。

市松敷きの琉球畳の和室。木目のクローゼットと小窓のある落ち着いた空間
琉球畳の和室(当社施工)。親世帯のくつろぎの場として、生活動線から一歩奥に置くと落ち着く

③ 水まわりは「中間」も選べる

キッチンは分けて浴室は共有という選び方も現実的で、入浴時間が重ならないご家族なら不満は出にくい傾向があります。一方、将来の介護を考えると、洗面・トイレを親世帯側に用意しておく判断が効いてきます。

④ お金の線引きを図面と同時に決める

光熱費の分担は、入居後にいちばん話しにくいテーマです。完全分離型ならメーターを2つに分けて別会計にでき、部分共有型でも「電気は親世帯、水道は子世帯」と決めておけば毎月の相談が不要になります。図面の打合せのなかで、お金の線引きも一緒に言葉にしておく——これが長く穏やかに暮らすための備えです。

0520年後も使える家にする|将来の変化への備え

二世帯住宅がむずかしいのは、建てたときの家族構成がそのまま続くわけではないところです。2025年の国民生活基礎調査(厚生労働省)では、全国5,505万8千世帯のうち単独世帯が35.4%、夫婦のみの世帯が24.7%。世帯の形は小さく多様になっています。

そこで効くのが次の2つです。①「空いたあと」の使い方を図面に書いておく。親世帯のスペースを子世帯の寝室・書斎として取り込めるよう、間仕切りの位置をそろえておきます。② 親世帯側は最初からバリアフリー寄りに。段差をなくし、廊下と出入口の幅を車いすが通れる寸法で確保しておけば、あとからの改修費を抑えられます(老後も暮らしやすい家とは?平屋とバリアフリーの考え方)。

なお、実家の建て替えや土地の名義がきっかけになることも多くあります。その場合は住まいの計画と並行して土地の整理が必要になるため、実家をどうする?空き家にしないための5つの選択肢もご覧ください。

DAIYAHOMEならどうか

二世帯住宅は、ふつうの家づくりのおよそ2倍の「決めること」が出てきます。しかも決める主体が親世帯と子世帯の2組。打合せが数回で区切られると、どちらかが遠慮したまま図面が固まってしまいがちです。

DAIYAHOMEは打合せの回数に制限がなく、何回でも無料です。しかも契約前に間取りの打合せを何度でも行い、プランを固めてからご契約いただく進め方。意見の調整に時間がかかる二世帯住宅でも、納得できるところまで描き直せます。契約後に大きな間取り変更が出て追加費用が膨らむことも起きにくい進め方です(契約後の変更は都度お見積り)。契約後も回数に制限はなく、営業担当が引き渡しまで変わりません。

天井の折り上げ間接照明と木の縦格子の間仕切り、緑が見える大きな窓が並ぶLDK
縦格子でゆるやかに仕切ったLDK(当社施工)。「つなげる」と「分ける」の間をつくるのも設計の仕事

設計は完全自由設計で、規格プランから選ぶ形ではありません。社内に一級建築士が在籍し、色・建材・メーカーもほぼすべての建材からお選びいただけます(選んだものにより金額は変わります)。「親世帯は和の落ち着き、子世帯はシンプルモダン」と好みが分かれても、1棟のなかで両立させられます。

施工エリアは西条市・新居浜市・四国中央市・松山市。施工実績の多く(7割超)が平屋のため、平屋での二世帯プランもご相談いただけます。実家の土地や相続がからむご相談も、同じ大屋不動産株式会社のなかの不動産事業部・ソリューション事業部と連携してお受けできます(DAIYAHOMEの進行中プロジェクト)。

Qよくある質問

二世帯住宅の間取り3タイプのうち、どれがいちばん多いのですか?
ご家族の価値観と敷地の広さで変わるため「これが正解」という一つの型はありません。玄関と水まわりをすべて共有する完全同居型はもっともコンパクトに建てられ、玄関だけ共有して生活空間を上下などで分ける部分共有型は距離感と費用のバランスが取りやすく、玄関から水まわりまで分ける完全分離型はプライバシーを最優先できます。当社では、まず「どこを一緒に使いたいか」「どこは分けたいか」を親世帯・子世帯それぞれに挙げていただき、そこから型を決める進め方をおすすめしています。
二世帯住宅はどれくらいの広さが必要ですか?
国の住生活基本計画が示す「誘導居住面積水準(一般型・戸建てを想定)」は、2人以上の世帯で25㎡×世帯人数+25㎡です。親世帯2人+子世帯3人の5人家族なら150㎡(約45坪)、6人なら175㎡(約53坪)が目安になります。共有部分が多い完全同居型ならこれより小さくまとめられ、完全分離型は玄関・水まわりが2セットになるぶん大きくなりやすい、という関係です。
完全分離型にすると、建築基準法の扱いが変わると聞きました。
変わる場合があります。日本建築行政会議がまとめた『建築確認のための基準総則・集団規定の適用事例』をもとにした各自治体の取扱いでは、住戸どうしを内部で行き来できない完全分離型は「長屋」として扱われることがあり、世帯の専用部分を行き来する扉が施錠できる場合も長屋または共同住宅として扱う例があります。長屋・共同住宅になると建てられる用途地域や必要な手続きが変わるため、計画の初期に建築地の自治体(建築主事・特定行政庁)へ確認することが大切です。判断は自治体ごとの運用によって差があります。
将来、親世帯のスペースが空いたらどうすればよいですか?
設計の段階で「空いたあとの使い方」を決めておくのが一番の備えです。子世帯の寝室や書斎、趣味室として取り込めるよう間仕切りの位置をそろえておく、水まわりを残したまま将来の来客用にする、といった選び方があります。DAIYAHOMEは完全自由設計で打合せの回数に制限がないため、10年後・20年後の使い方まで含めてじっくり検討していただけます。
まとめ
  • 二世帯住宅の間取りは完全同居型・部分共有型・完全分離型の3タイプ。違いは「玄関と水まわりを1セットにするか2セットにするか」
  • 決める順番は「分けたいものを挙げる」→「型を選ぶ」→「敷地と法規で調整」
  • 広さの目安は誘導居住面積水準で5人なら150㎡(約45坪)。完全分離型は大きくなりやすい
  • 完全分離型は「長屋」扱いになることがある。用途地域・手続きが変わるため計画の初期に自治体へ確認
  • もめない鍵は音・生活時間・水まわり・お金の線引きを図面と同時に決めること

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【本記事について】2026年10月時点の情報に基づいて作成しています。居住面積水準は国土交通省「住生活基本計画」、世帯構造の数値は厚生労働省「2025(令和7)年 国民生活基礎調査の概況」、完全分離型の建築基準法上の取扱いは日本建築行政会議『建築確認のための基準総則・集団規定の適用事例』をもとにした各自治体の取扱基準をもとにしています。制度・運用は変更される可能性があり、長屋・共同住宅の判断は自治体ごとに異なります。計画の際は必ず建築地の自治体および公式サイト等でご確認ください。掲載写真はすべて当社の施工事例・施工現場で撮影した実際の写真です。

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