平屋の防犯対策とは?窓の配置と外構でできること|愛媛の注文住宅
2026.09.18
「平屋は憧れるけれど、全部の部屋が1階だから防犯が少し心配で」——平屋のプランをご相談いただくとき、間取りの話がひと段落したあたりで出てくるご不安です。
この記事では、愛媛県西条市の工務店DAIYAHOMEが、平屋の防犯を「窓の配置」と「外構」から考える方法を、公的な統計と実際の施工写真とあわせて整理します。後付けのグッズを足す前に、設計段階でできることがあります。
平屋の防犯で効くのは、「窓の配置・仕様」と「外構の見通し」を設計段階で決めておくことです。一戸建住宅の侵入口はおよそ半分が窓。そして侵入に5分以上かかると、多くの侵入者があきらめるというデータがあります。「手間がかかる家」に見せることが、いちばん現実的な対策です。
01データで見る|侵入されているのはどんな家か
まず数字を見ておくと、対策の優先順位がはっきりします。警察庁の統計(令和6年=2024年)では、侵入窃盗の発生場所でもっとも多いのは一戸建住宅で全体の29.0%。住宅全体ではおよそ4割を占めます。
そして警察庁の防犯情報サイト「住まいる防犯110番」によれば、一戸建住宅でもっとも多い侵入口は「窓」で約5割。次いで玄関や勝手口などの表出入口が約2割です。手口は鍵のかけ忘れ(無締り)が最多で、次いでガラス破りが続きます。
つまり、防犯カメラやセンサーを足す前に、窓と出入口をどう計画するかが土台になります。「無締り」が最多という事実も、機器より閉め忘れにくい窓の配置・使い方が効くことを示しています。
02平屋の防犯|「全部屋が1階」の弱点と、意外な強み
平屋の弱点ははっきりしています。すべての窓が地上から手の届く高さにあること。寝室も子ども部屋も水まわりも1階なので、2階建てなら「2階だから」と考えていた窓まで同じ基準で見る必要があります。
一方で、平屋には見落とされがちな強みもあります。2階建てではバルコニーやカーポートの屋根、雨樋、物置を足場に2階の窓から入られる例がありますが、平屋にはその「よじ登る経路」がありません。生活がワンフロアに収まるため、窓の施錠確認も一周で済みます。

大事なのは「平屋だから危ない」と身構えることではなく、1階しかない前提で窓を一つずつ検討しておくこと。新築の設計中なら、ほとんど費用をかけずにできます。
03窓の防犯|配置・大きさ・仕様の3点で考える
① 配置|人目のある側と、死角になる側を分ける
侵入されやすいのは道路や隣家から見えない窓です。平屋では浴室・洗面室・トイレ・勝手口まわりが側面や背面に寄りやすく、ここが死角になります。敷地図で「この窓は外のどこから見えるか」を確認すると、対策すべき窓は2〜3か所に絞り込めます。
② 大きさ・高さ|入れない窓にしておく
死角側の窓は、そもそも人が通れない形にしてしまうのが確実です。縦すべり出し窓のような細長い窓や、床から高い位置に付ける高窓(ハイサイドライト)なら、採光や換気は確保しながら侵入経路になりません。窓の位置と形を変えて、明るさと防犯を両立させるという考え方です。
③ 仕様|「5分」を基準に選ぶ
仕様の目安になるのが「5分」です。都市防犯研究センターが侵入者を対象に行った調査では、あきらめる時間を「2分」と答えた人が約17%、「2分を超えて5分以内」が約51%。合わせて約7割が5分以内にあきらめるという結果でした。
この5分は制度の基準にもなっています。官民合同会議が2004年に公表した「防犯性能の高い建物部品」(CP部品・CPマーク)は、こじ破りやガラス破りに5分以上耐えられる試験に合格した部品で、ドア・錠・サッシ・ガラス・面格子・シャッターなどが対象です。
すべての窓を高仕様にする必要はありません。死角になる窓だけ、防犯建物部品や合わせガラス、面格子、シャッターを選ぶ。換気用の窓には補助錠を付け「開けたまま出かけない」仕組みにしておく。最多の手口が無締りである以上、この積み重ねが効きます。
04外構でできること|見通し・音・光で「5分」を稼ぐ
窓と同じくらい大切なのが、その手前にある外構です。大阪府警などが防犯のポイントに挙げるのは「音・光・人の目・時間」。外構はこのうち3つを同時に担当できます。


人の目|隠しすぎない目隠しにする
高い塀で囲うと外からの視線も同時に遮ってしまい、敷地に入られた後は身を隠しやすい環境になりかねません。視線が抜ける格子・ルーバーのフェンスを選ぶ、リビング前だけ高さを確保して道路側は低く抑えるなど、隠す場所と見せる場所を分けるのが実践的です。
音|家のまわりに「歩きにくい」をつくる
人目の少ない側面や背面は砂利・砕石敷きにしておくと、歩けば音が出ます。防犯用の砂利も市販されていますが、雑草・水はけ対策として砕石を敷くだけでも、静かに近づきにくい足元になります。
光|暗がりを残さない
死角の窓の前や勝手口・裏動線には人感センサーライトが有効です。新築なら外部コンセントや配線を設計段階で仕込めます。カメラやインターホンの位置も図面のうちに決めておきましょう。
時間|足場になるものを置かない
平屋には登る経路がないと書きましたが、外構しだいでは足場ができます。エアコン室外機・物置・大きな鉢・脚立を窓の下に置かない——外構計画の段階で置き場所を決めておけば防げます。
05設計段階で決めておきたい|平屋の防犯チェックリスト
ここまでの内容を、打合せでそのまま使える形にまとめました。間取りが固まる前にご確認ください。
- 敷地図で、外から見えない窓がどれかを洗い出したか
- 死角側の窓を、高窓や細い窓など人が通れない形にできないか
- 浴室・洗面・トイレ・勝手口の窓の仕様を個別に検討したか
- 玄関まわりが道路から見える配置か(隠れる場所をつくっていないか)
- 家の側面・背面の仕上げを砂利・砕石にできないか
- センサーライト・カメラ用の外部電源と配線を図面に入れたか
- 室外機・物置・脚立の置き場所が、窓の下になっていないか
- フェンスは、プライバシーと見通しのバランスで高さを決めたか

窓の配置は、断熱・採光・通風・家具の置き方と全部つながっています。防犯だけを後から直すのは難しく、逆に言えば設計中ならほぼ無償で織り込める項目です。
DAIYAHOMEは、施工実績の多く(7割超)が平屋の工務店です。規格プランから選ぶのではなく一邸ごとにゼロから設計する完全自由設計のため、「この窓は隣家から見えるか」といった検討を間取りづくりと同時に進められます。社内には一級建築士が在籍し、打合せは回数制限なし・何回でも無料です。
窓のサッシはLIXIL「サーモスTW」とYKK AP「APW330」を基本に採用しています(断熱等級6が標準仕様)。面格子やシャッター、防犯建物部品をどこに使うかは、敷地条件とご予算に合わせて一邸ごとにご相談しながら決めています。
施工エリアは西条市・新居浜市・四国中央市・松山市。大屋不動産株式会社は不動産事業部を持ち、土地探しから設計・施工まで一つの会社の中でワンストップで対応できます。土地を探す段階から「この区画はどの向きに人目があるか」を一緒に見られるのは、平屋の防犯を考えるうえで大きな利点です。
Qよくある質問
平屋は2階建てより防犯面で不利ですか?
窓の防犯で、まずどこから手を付ければよいですか?
目隠しフェンスは高いほど安全になりますか?
防犯を意識すると窓が小さくなって暗い家になりませんか?
- 侵入窃盗の発生場所で最多は一戸建住宅(29.0%・令和6年)。住宅全体でおよそ4割
- 一戸建ての侵入口は窓が約5割、表出入口が約2割。手口は無締りが最多
- 平屋の弱点は「全部の窓が手の届く高さ」。逆に2階へよじ登る経路が無いのは強み
- 死角の窓は高窓・細い窓・CP部品で。「5分」耐えれば約7割があきらめる
- 外構は見通し・音(砂利)・光(センサーライト)。足場になるものを窓の下に置かない