シロアリ対策はどうする?防蟻処理の種類と保証|愛媛の注文住宅
2026.09.12
「シロアリ対策って、結局どこまでやればいいの?」——打合せの中でも、断熱や耐震ほど話題にならないのに、あとから気になる方が多いテーマです。目に見えない床下の話なので、比べようがないと感じるのも当然だと思います。
この記事では、愛媛県西条市の工務店DAIYAHOMEが、新築の防蟻処理にはどんな種類があり、保証やメンテナンスをどう考えればいいのかを、法令や公的な基準を確認しながら整理します。
新築のシロアリ対策は「薬剤で守る」と「家のつくりで寄せつけない」の両輪です。防蟻処理には土壌処理・木部処理・加圧注入材・ベイト工法があり、薬剤の有効期間はおおむね5年。5年ごとの点検と再処理を前提に、保証とセットで考えるのが現実的な備え方です。
01シロアリはどこから来る?愛媛で知っておきたい2種類
日本の住宅を加害するシロアリの代表は2種類です。公益社団法人日本しろあり対策協会によると、ヤマトシロアリは北海道北部を除く日本全土に分布し、湿った木材や土中を好んで主に建物の下部を加害します。いっぽうイエシロアリは神奈川県以西の海岸線に沿った温暖な地域などに分布し、数十万匹規模の大きな巣をつくって加害速度が速いのが特徴です。
瀬戸内に面した愛媛は、このイエシロアリの分布域に含まれるとされる地域です。羽アリが飛ぶ時期にも違いがあり、ヤマトシロアリは4〜5月の日中、イエシロアリは6〜7月の夕方から夜に飛び、灯りに集まります。春から初夏に羽アリを見かけたら、種類と発生場所を確認するのが第一歩です。

どちらの種類も、基本の侵入ルートは地面からです。土の中の巣から、基礎の表面や配管まわりのすき間に「蟻道(ぎどう)」と呼ばれるトンネルをつくり、土台や柱へたどり着きます。つまり対策の要点は、地面と木材のあいだをどう断つかに集約されます。
02防蟻処理は大きく4タイプ|薬剤・木材・ベイト
新築で行われるシロアリ対策は、次の4タイプに整理できます。どれか一つだけを選ぶというより、①②を基本に、必要に応じて③④を組み合わせるのが一般的な考え方です。
①土壌処理・②木部処理は、いわゆる薬剤による防除です。日本しろあり対策協会の防除施工標準仕様書(令和7年10月版)では、新築の木部処理について基礎天端から1mまでの部材、浴室まわり、洗面所や台所などの水まわりの木材を処理すること、木口・切り欠き・ボルト穴・接合部・コンクリート接触面はとくに入念に処理することが示されています。
③加圧注入材は、木材の内部まで薬剤を浸透させた土台材などを使う方法です。住宅性能表示制度では、土台に耐久性区分D1の樹種を使わない場合、JASの保存処理性能区分K3相当以上の防腐防蟻処理材を用いることが求められます。④ベイト工法は、薬剤を混ぜた餌をシロアリに巣へ持ち帰らせる方式で、この名称は同協会が付けたものです。年1回程度の点検・交換が前提になります。
03法律と性能基準が決めている「最低ライン」
シロアリ対策には、実は法令で定められた下限があります。建築基準法施行令第49条第2項では、構造耐力上主要な部分である柱・筋かい・土台のうち地面から1メートル以内の部分に有効な防腐措置を講じ、必要に応じてしろありその他の虫による害を防ぐ措置を講じることが定められています。「地面から1m」という数字は、ここから来ています。
さらに住宅性能表示制度の劣化対策等級3(3世代=おおむね75〜90年にわたり大規模改修を必要としない水準)では、地盤から基礎上端または土台下端までの高さを400mm以上とすること、床下をコンクリートや防湿フィルムで覆うこと、地盤の防蟻措置として鉄筋コンクリート造のベタ基礎またはこれに準じるもの、もしくは有効な土壌処理を行うことなどが求められます。基礎の考え方については新人が躓いた建築用語|基礎工事編(ベタ基礎・布基礎)もあわせてご覧ください。
04「5年」という区切り|有効期間・保証・再処理
防蟻処理でいちばん誤解が多いのが「一度やれば一生もつ」という思い込みです。日本しろあり対策協会は、認定する防除薬剤の有効期間を5年とし、防除施工を行った建物は5年を目途に再処理することを標準仕様書で定めています。5年を超えて長期間効き続ける薬剤は環境への影響の面で望ましくない、という考え方が背景にあります。
住宅会社や防除業者が提示するシロアリ保証が5年単位になっているのは、この薬剤の有効期間に合わせているためです。大切なのは、保証の年数だけで比べないこと。誰が・どの範囲を・どんな頻度で点検するのか、再処理が必要になったときの費用はどう扱われるのかまで、契約前に確認しておくと安心です。長持ちする家の条件は愛媛の木造住宅の寿命は何年?長持ちする家の7つの条件でも解説しています。
05暮らしと外構でできる予防|水と木を地面に近づけない
薬剤と同じくらい効くのが、シロアリが好む環境をつくらないという日々の工夫です。シロアリは湿った木材を好みます。裏を返せば、家のまわりで「濡れたまま乾かない木」をなくすだけでリスクは下がります。


具体的には、建物のまわりに木材・ダンボール・切った枝を置きっぱなしにしない、屋外の木部は地面に直接触れさせない、給湯器や水栓まわりの漏れを放置しない、といったことです。外構の素材選びも効きます。デッキをタイルや樹脂製にする、建物際を砕石や土間コンクリートで仕上げるといった選択は、手入れの手軽さだけでなく湿気と木材を遠ざける意味も持ちます。
また、床下や壁の中に湿気をためない設計そのものも予防策です。雨水の処理、外壁通気層、換気計画といった「家を乾かす仕組み」は、腐朽とシロアリの両方に効きます。この考え方は【西条市の注文住宅】壁内結露とは?原因・対策と外壁通気層の仕組みでも詳しく解説しています。
DAIYAHOMEでは、薬剤散布による防蟻処理を行い、シロアリ保証は5年としています。あわせて地盤保証20年・瑕疵保険10年・設備保証10年をご用意しています。保証内容の詳細はご相談時にご説明します。
地盤については、スクリューウエイト貫入試験(SWS試験・JIS A 1221)で調査したうえで基礎の計画を進めます。設計は社内の一級建築士が担当し、施工エリアは西条市・新居浜市・四国中央市・松山市です。

そして、シロアリ対策でいちばん大切な「見続けること」。当社は1年・2年・5年・10年の定期メンテナンスを実施し、その後も永年の訪問メンテナンスを無料で行っています。メンテナンススタッフで直せる範囲の修理は無料、部品交換・物の取り換えが発生する場合は実費のみ頂きます。5年目の節目に、防蟻の再処理をどうするかもあわせてご相談ください。
Qよくある質問
新築でもシロアリ対策は必要ですか?
防蟻処理の効果は何年くらい持ちますか?
愛媛にもイエシロアリはいますか?
DAIYAHOMEのシロアリ対策と保証はどうなっていますか?
- 侵入ルートは基本的に地面から。愛媛は加害の速いイエシロアリの分布域に含まれるとされる地域
- 新築の防蟻処理は土壌処理・木部処理・加圧注入材・ベイト工法の4タイプ
- 建築基準法施行令は地面から1m以内の防腐・防蟻措置を規定。劣化対策等級3では基礎高さ400mm以上などが求められる
- 薬剤の有効期間はおおむね5年。点検・再処理・保証を5年サイクルで考える
- 外構と暮らし方で「濡れたまま乾かない木」をなくすことも立派な予防策