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標準仕様に縛られない家づくり|色も建材もメーカーもほぼすべてから選べる自由設計

2026.09.29

標準仕様に縛られない家づくり・色も建材もメーカーもほぼすべてから選べる自由設計のアイキャッチ

打ち合わせで分厚いカタログを渡されて、「キッチンはこの3シリーズから」「床の色はこの6色から」——そう言われたときに、ふと引っかかったことはありませんか。自由設計のはずなのに、選べる範囲が思ったより狭い。かといって外そうとすると「それはオプションになります」と言われる。

この記事では、愛媛県西条市の工務店DAIYAHOMEが、「標準仕様」という言葉の中身と、色・建材・メーカーをどこまで選べるのかを、法律上の制約もあわせて整理します。

結論

「標準仕様」は法律で決まった言葉ではなく、会社ごとに中身がまったく違います。決まった数点から選ぶ会社もあれば、メーカーを横断してほぼすべての建材から選べる会社もあります。比べるべきはカタログの点数ではなく、「選べる範囲」と「選んだときに金額がどう動くか」の透明さです。

01「標準仕様」は会社によって中身が違う

まず押さえておきたいのは、「標準仕様」は法律や制度で定義された言葉ではないということです。各社が「追加費用なしで選べる範囲」として自社で決めているもので、同じ「標準仕様が充実」というフレーズでも、中身はまるで違います。大まかに分けると、次の3つの考え方があります。

「標準仕様」の考え方は大きく3タイププラン固定型あらかじめ組まれた仕様セットから選ぶセレクト型決められた数点の候補から選ぶ自由選択型メーカーを横断して選ぶ(選んだものにより金額は変わる)選べる範囲がせまい選べる範囲がひろい
同じ「自由設計」でも、建材・設備をどこまで選べるかは会社ごとに大きく違う

絞り込む形が悪いわけではありません。選択肢が少ないぶん打ち合わせは早く進み、価格も読みやすくなります。ただ、「この色がいい」「このメーカーのキッチンがいい」という希望がはっきりある方にとっては、範囲の外に出られるかどうかが満足度を大きく左右します。

水色の面材のキッチン収納。クラシカルな取っ手のディテール
面材の色を変えるだけで、キッチンの印象は大きく変わる(当社施工事例)

02「オプション」という追加費用はどこで生まれるのか

打ち合わせが進んでから金額が膨らむ、という話はよく聞きます。原因の多くは「悪意ある上乗せ」ではなく、標準の範囲と希望とのズレが、後から一つずつ表面化することにあります。典型的なのは、総額だけを見て契約し、そのあとのインテリア打ち合わせで気に入った床材が標準の外だと分かり、造作の収納も足したくなり——ひとつひとつは数万円でも積み重なると無視できない金額になる、という流れです。

防ぐ考え方はシンプルで、「選べる範囲」と「選んだときに金額がどう動くか」を、契約前のなるべく早い段階で確認しておくこと。金額が動くこと自体は当たり前で、問題なのは動く仕組みが見えないまま話が進むことです(参考:契約前に何度でも間取りの打ち合わせ/注文住宅の坪単価とは?総額で見誤らないための価格の見方)。

03実は法律で決まっている部分もある|内装制限とシックハウス規制

「ほぼすべてから選べる」と言っても、内装の建材には建築基準法の制約があります。

シックハウス対策|建材はホルムアルデヒドの発散量で区分される

2003年7月に施行された改正建築基準法により、内装仕上げに使う建材はホルムアルデヒドの発散量によって区分され、居室で使える量が決まりました。

内装仕上げに使える建材の区分(建築基準法のシックハウス対策)第1種発散量がもっとも多い区分居室の内装仕上げには使用できない第2種(F☆☆)発散量がやや多い区分使用面積に制限あり(床面積に応じて上限)第3種(F☆☆☆)発散量が少ない区分使用面積に制限あり(第2種より上限はゆるい)F☆☆☆☆規制の対象外制限なく使用できる
F☆☆☆☆は規制対象外で制限なく使える。いま流通している内装建材の多くがこの表示(建築基準法/国土交通省告示)

あわせて、原則すべての住宅に機械換気設備(いわゆる24時間換気)の設置が義務づけられ、住宅の居室では換気回数0.5回/時以上が必要とされています。「建材で抑える」「換気で薄める」の両輪で室内の空気を守る、という考え方です。

内装制限|コンロのある部屋は仕上材に条件が付く

もうひとつが内装制限です。コンロを使うキッチンは「火気使用室」として扱われ、従来は準不燃材料以上での仕上げが求められてきました。ただし2009年(平成21年)の国土交通省告示により、一戸建て住宅の火気使用室については、コンロまわりを不燃材料などで強化すれば、それ以外の部分に木材などを使える道が開かれています。条件を守れば「キッチンまわりに木を使いたい」は十分に実現できる、ということです。

逆に言えば、「できません」が法律上の理由なのか、その会社の運用上の理由なのかを聞き分けると、判断がしやすくなります。

カラフルなモザイクタイルとワイドミラーの造作洗面台。ピンクのペンダントライト2灯と可動棚
タイルの目地の色まで含めて、素材のディテールは仕上がりの印象を左右する(当社施工事例)

04色と素材で後悔しないための3つのコツ

選べる範囲が広いほど、迷いも増えます。打ち合わせでお伝えしている、失敗を減らすコツを3つ。

1. 小さなサンプルで決めない

同じ色でも、面積が広くなるほど明るく・強く見えます(面積効果)。10cm角で「ちょうどいい」と思った色が、床一面になると想像よりはっきり出ることがあります。大きなサンプルを、実際に使う向き——床材なら床に置き、壁材なら壁に立てかけて——見てください。

2. 昼と夜、両方の光で見る

ショールームの照明は明るく設計されています。自宅の照明が電球色なら、木目や白の見え方は変わります。可能なら持ち帰って、朝の自然光と夜の照明の両方で確認を。

3. 隣り合うものは必ず並べて見る

床・建具・キッチン・カップボードは、実際には隣り合って目に入ります。単体ではきれいでも、並べると木目の方向やツヤ感がちぐはぐに見えることがあります。迷ったら「並べて撮った写真」を残しておくと、後日の判断がぶれません。

ピンクの鏡面キッチンから見たダイニングとリビング。大理石調タイル床の続く空間
床・面材・建具・照明——隣り合うものをセットで考えると、空間に一体感が出る(当社施工事例)

05メーカーを横断して選ぶときのチェックポイント

選択肢が広がると、価格以外にも見ておきたい点が出てきます。打ち合わせの場で確認しておくと安心なのは、次の4つです。

①納期/受注生産の面材や輸入建材は、納期が工程に影響します。「いつまでに決めれば間に合うか」を先に押さえておくと安心です。

②交換部品/水栓のカートリッジ、レンジフードのフィルター、建具の戸車——住み始めてから交換するものほど、部品の入手しやすさが効いてきます。10年後に部品が手に入るかという視点も持っておきたいところです。

③掃除のしやすさ/鏡面仕上げは美しい反面、指紋や水滴が目立ちます。「毎日どう手入れするか」を具体的に想像して選ぶと、暮らし始めてからの満足度が変わります。

④性能への影響/窓やドアのように、選ぶものが家全体の断熱性能に関わる部位もあります。性能に関わる部材は設計者と数値で確認しながら決めるのが確実です。

DAIYAHOMEならどうか

DAIYAHOMEは、あらかじめ用意した規格プランから選ぶ形ではなく、一邸ごとにゼロから設計する完全自由設計です。色・建材・メーカーは、ほぼすべての建材の中からお選びいただけます——「この数点の中から」という前提を置いていません。※選んだものにより金額は変わります。

そのぶん決めることは多くなりますが、打ち合わせの回数に制限はなく、何回でも無料です。契約前に間取りの打ち合わせを何度でも重ねてプランを固めてから契約するため、契約後に大きな変更が出て追加費用が膨らむことが起きにくい進め方になっています(契約後の変更は都度お見積り)。契約後も回数に制限はなく、色や素材はじっくり検討いただけます。

キッチン背面のモルタル調カップボード。調理家電をまとめて置ける造作収納
造作の収納も選択肢のひとつ。既製品と造作を組み合わせて暮らしに合わせる(当社施工事例)

性能面では断熱等級6が標準仕様(UA値0.46以下・追加費用なし)で、オプションとして断熱等級7も選べます。仕様を全公開しながら建築中の断熱等級7の平屋・黒河邸 建築中レポートもあわせてどうぞ。

施工エリアは西条市・新居浜市・四国中央市・松山市。定期点検(1年・2年・5年・10年)のたびにお客様アンケートを実施し、その蓄積を「長持ちする建材」の選定に反映してきました。

Qよくある質問

注文住宅の「標準仕様」とは何ですか?
追加費用なしで選べる建材・設備の範囲のことです。ただし法律で決まった用語ではないため、中身は会社ごとにまったく違います。あらかじめ決まった数点から選ぶ「セレクト型」もあれば、メーカーを横断してほぼすべての建材から選べる「自由選択型」もあります。カタログの点数だけでなく、選べる範囲そのものを確認することが大切です。
標準仕様から外れると必ず高くなりますか?
必ず高くなるとは限りません。標準の範囲外を選ぶと差額が出る仕組みの会社が多い一方、メーカーを横断して選べる場合は、同等グレードでより価格を抑えた組み合わせが見つかることもあります。大切なのは「選んだものによって金額が上下する」という前提を打ち合わせの早い段階で共有しておくことです。
内装の建材は本当に何でも自由に選べるのですか?
法律上の制約はあります。建築基準法のシックハウス対策では、ホルムアルデヒドの発散量に応じて建材が区分され、第1種は使用禁止、第2種・第3種は居室での使用面積が制限されます。F☆☆☆☆の表示がある建材は規制対象外で制限なく使えます。またコンロのある部屋は「火気使用室」として内装制限の対象になり、仕上材に条件が付きます。
色や素材選びで失敗しないコツはありますか?
小さなサンプルで決めないことです。同じ色でも面積が広くなるほど明るく強く見えます。できるだけ大きなサンプルを、実際に使う向き(床なら床置き、壁なら壁に立てる)で、昼と夜の両方の光の下で見比べてください。また床・建具・キッチンなど隣り合うものは必ず並べて確認すると、仕上がりのイメージとのズレが減ります。
まとめ
  • 「標準仕様」は法律で決まった言葉ではなく、会社ごとに中身が違う。比べるのはカタログの点数ではなく「選べる範囲」
  • 追加費用は標準の範囲と希望のズレが後から表面化することで生まれる。契約前に範囲と金額の動き方を確認しておく
  • 内装建材にはシックハウス規制と内装制限という法律上の枠がある。F☆☆☆☆は制限なく使用できる
  • 色・素材は大きなサンプルで・昼と夜の光で・隣り合うものと並べて確認する
  • メーカー横断で選ぶときは、価格だけでなく納期・交換部品・掃除のしやすさ・性能への影響もセットで見る

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【本記事について】2026年9月時点の情報に基づいて作成しています。ホルムアルデヒド発散建築材料の区分(第1種=使用禁止/第2種・第3種=使用面積制限/F☆☆☆☆=規制対象外)と機械換気設備の設置義務(住宅の居室は換気回数0.5回/時以上)は2003年7月施行の改正建築基準法および同施行令・国土交通省告示、火気使用室の内装制限の合理化は平成21年国土交通省告示第225号(2009年4月1日施行)をもとにしています。建材区分の運用については日本合板工業組合連合会・建材試験センターの公開資料を参照しました。制度は変更される可能性があるため、最新情報は必ず公式サイト等でご確認ください。掲載写真はすべて当社の施工事例・施工現場で撮影した実際の写真です。価格・仕様は選択される建材・設備により変わります。

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