手入れがラクな庭の植栽とは?樹種選びと配置のコツ|愛媛の注文住宅
2026.10.08
「せっかく家を建てるなら、庭に木を一本くらい植えたい」。でも次に浮かぶのが「手入れが大変じゃないかな」「数年後にジャングルになったら…」という不安ではないでしょうか。外構の打ち合わせになると、この悩みはほぼ必ず出てきます。
この記事では、愛媛県西条市の工務店DAIYAHOMEが、手入れの手間をおさえながら「庭のある暮らし」を楽しむための植栽の考え方を、剪定・植え付けの適期という基本からお伝えします。
手入れのラクさは、樹種より「本数・配置・足元のつくり方」で決まります。高木は1〜2本に絞り、低木とグランドカバーで土の面積を小さくする。これだけで年間の作業量は大きく変わります。そのうえで成長が穏やかで自然な樹形に整う木を選べば、「毎年切らないと困る庭」になりません。
01「庭の手入れが大変」の正体は3つ
庭の手入れが負担になる理由は、ほぼ「剪定」「雑草」「落ち葉」の3つ。それぞれ対策の方向が違うので、「手入れがラクな木を教えてください」という質問に樹種名ひとつでは答えきれません。
まず剪定。これは樹種によって時期が決まっている作業です。世田谷区の植栽維持管理資料では、一般的な落葉樹は「葉が落ちて枝のつき方がよく分かる冬に行うとやりやすく」、休眠中のため切り口も傷みにくいとされます。常緑樹は「わずかですが冬でも活動しています」とあり、冬に大量に切ると寒さで弱るおそれがあるため、少し暖かくなる3〜4月ごろが向いています(富士市の資料も落葉樹は12〜2月、常緑樹は3〜4月上旬ごろを中心としています)。
つぎに雑草。これは樹種ではなく土がむき出しの面積の問題です。そして落ち葉は、どこに植えるかで変わります。隣地や道路の境界ぎわに大きな落葉樹を植えれば、片づけが毎年の仕事になります。つまり剪定は「樹種と本数」、雑草は「足元のつくり方」、落ち葉は「配置」で軽くできる、ということです。
02手入れがラクな木の選び方|成長の速さと樹形で見る
樹種を選ぶときは、見た目の好みのほかに2つを見ます。
① 大人になったときの大きさ
苗木の姿で選ぶと数年後に後悔しやすくなります。たとえばシンボルツリーとして人気のシマトネリコは、林野庁の植物誌資料でも常緑または半常緑の高木とされる樹木。放っておけば大きくなる前提の種類で、コンパクトに保つなら切り続ける必要があります。「成長が早い=毎年の剪定が前提」と考えて選ぶのが安全です。
② 自然な樹形で形が整うか
形を保つのに強い刈り込みが要る木と、ほとんど切らなくても枝葉のバランスが整う木があります。後者なら手入れは「伸びすぎた枝を数本抜く」程度。ヤマボウシ・ソヨゴ・オリーブなどがシンボルツリーに選ばれやすいのは、見た目に加えてこの扱いやすさゆえです。


もうひとつ、常緑樹と落葉樹は役割で使い分けるのがコツ。一年中葉がある常緑樹は目隠しに向き、落葉樹は「夏は日かげ、冬は日差しを通す」調整役になります。
03量と配置で決まる|高木・低木・グランドカバーの3層
手入れがラクな庭に共通するのは、植栽を高木・低木・グランドカバーの3層で考えていることです。
とくに効くのが③のグランドカバー。茨城県の資料では、ほふく茎(ランナー)を伸ばして地面を覆う植物で雑草を抑え、草刈りを年0〜2回に減らす取り組みが紹介されています(定着すれば10年以上の労力削減)。農研機構の試験でも、被覆率を基準に雑草抑制に適する種が選定されています。
法面の話ですが、考え方は庭にそのまま使えます。土を見せない。覆ってしまう。リュウノヒゲ(タマリュウ)などの地被植物、砕石や割栗石、防草シート、人工芝——どれも「雑草が生える面積を減らす」選択肢です。

「水やりも大変そう」という方には、乾燥に強い樹種でまとめるドライガーデンという手も。土の露出が少なく、水やりの頻度も抑えられるのが実用面のメリットです。

芝で迷っている方は人工芝と天然芝の違いは?愛媛の気候で選ぶならもどうぞ。足元の仕上げは、庭の手間を決める大きな分かれ道です。
04愛媛の庭で考えたい、日射と風のこと
植栽は見た目のためだけのものではありません。環境省「まちなかの暑さ対策ガイドライン」では、樹冠の大きな樹木による緑陰が日射を遮り体感温度を下げると説明され、国土交通省も緑は蒸散作用・遮蔽作用で夏季の気温低減に効果を発揮するとしています。木かげは屋外の冷房装置のようなものです。
そこで有効なのが南〜西側に落葉樹を1本という配置。夏は窓まわりに日かげをつくり、落葉する冬は日差しを室内へ通します。深い軒と組み合わせれば西日対策にさらに効きます(軒の深い平屋のメリットとは?夏の日射対策と外観デザイン)。

もうひとつ忘れたくないのが台風の風。大きく育つ木を伸ばしたままにすると、強風で枝が折れたり幹ごと傾いたりすることがあります。支柱で支える、枝を間引いて風を通す、大きくなりすぎない樹種を選ぶ——どれも備えになります(住まい側の対策は愛媛の台風対策|屋根・外壁・シャッターの選び方)。
目隠しの植栽には裏返しもあります。窓前を背の高い植え込みで覆うと視線は切れますが、侵入者の姿も隠れる。目隠しは「低木+フェンス」、窓まわりは見通しを残すのが有効です(平屋の防犯対策とは?窓の配置と外構でできること)。
05植える時期と、お隣への配慮
植える時期も意外と大事です。大阪府「街並み植栽に関する参考資料」では、植栽の適期が次のように示されています。
・落葉樹:10月下旬〜12月上旬(冬季の自然落葉後)
・常緑広葉樹:3月下旬〜4月上旬、または6月上旬〜7月上旬
・針葉樹:2月下旬〜4月下旬
つまり秋に植えるなら落葉樹が基本、常緑樹は春や初夏を待つ考え方です(適期を外す場合は寒冷紗がけなどの養生も挙げられています)。引き渡し時期と適期がずれることは珍しくないので、「いつ植えるか」は外構の打ち合わせで早めに相談しておくと安心です。
もう一点、長く住むうえで大切なのが境界との距離です。2023年4月1日施行の改正民法では、越境した枝は原則として竹木の所有者が切除するルールを維持したうえで、①催告しても相当の期間内に切除しないとき、②所有者や所在が分からないとき、③急迫の事情があるとき——に限り、越境された側が切り取れると整理されました。ルールが整ったとはいえ、成長後の樹冠を見込んで境界から十分に離して植えることが有効な予防になります。
DAIYAHOMEの家づくりは、色・建材・メーカーをほぼすべての選択肢から選べる完全自由設計です。決められた標準仕様の中から選ぶだけではないので、外壁の色や玄関まわりの素材を「庭の緑とどう合わせるか」から考えていくことができます(※選んだものにより金額は変わります)。規格プランから選ぶのではなく、一邸ごとにゼロから設計する——庭と建物のトーンをそろえやすいのは、この進め方だからこそです。

そして、庭や外構の話は打ち合わせの終盤になりがちですが、当社は打ち合わせの回数に制限がなく、何回でも無料です。「この木は数年後どのくらいになりますか」「草むしりはどれくらい必要ですか」といった素朴な疑問も、時間を気にせず一緒に考えられます。一生に一度の家づくりを一件ずつ、親身に寄り添って進めるのが私たちの姿勢です。
施工エリアは西条市・新居浜市・四国中央市・松山市。完成見学会や無料相談会の情報、進行中の取り組みはDAIYAHOMEの進行中プロジェクトでご覧いただけます。
Qよくある質問
手入れがラクな庭にするには、まず何から考えればよいですか?
庭木の剪定はいつ行えばよいですか?
庭木を植えるのに適した時期はいつですか?
隣の家に枝が伸びてしまったらどうなりますか?
- 庭の手間は剪定・雑草・落ち葉の3つ。それぞれ「樹種と本数」「足元のつくり方」「配置」で軽くできる
- 樹種は大人になったときの大きさと自然樹形で整うかで選ぶ。成長が早い木は毎年の剪定が前提
- 高木1〜2本+低木+グランドカバーの3層で考える。土を覆えば草刈りの回数は大きく減らせる
- 南〜西側の落葉樹は夏の日かげ・冬の日差しを両立。台風の風と防犯の見通しも配置で調整する
- 植栽適期は落葉樹は10月下旬〜12月上旬、常緑広葉樹は春〜初夏。境界からは十分に離して植える