パントリーの広さは何畳必要?1畳・1.5畳・2畳の違いと使いやすい配置|愛媛の注文住宅
2026.11.01
「キッチンの横に、パントリーがほしい」——家づくりの打ち合わせで、よく出てくるご要望です。ところがいざ図面を前にすると、「で、何畳とればいいの?」と手が止まってしまう。限られた床面積のなかで、1畳増やすか減らすかは悩ましい判断です。
この記事では、愛媛県西条市の工務店DAIYAHOMEが、パントリーの広さの決め方と、使いやすい配置を、寸法と「何を置くか」の両面からわかりやすく整理します。
パントリーは広さより「棚の奥行」と「通路幅」で決まります。棚を片側だけに置くなら1畳(約1.66㎡)、両側に置いて中で作業もしたいなら2畳。ふだんのストックに加えて「1週間分の備蓄」まで置くつもりなら1.5畳以上が目安です。畳数を増やす前に、まず棚の奥行を300mmにするか450mmにするかを決めると、必要な広さが自然に決まります。
01パントリーの3タイプ|壁面・ウォークイン・ウォークスルー
ひとくちにパントリー(食品庫)といっても、間取りのつくり方は大きく3つに分かれます。必要な広さも、使い勝手も、ここで決まります。
壁面型はキッチン背面などに扉付きの収納棚を設けるタイプで、0.5畳ほどで成立します。ウォークイン型は中に入って使うタイプで1〜2畳が中心。ウォークスルー型は玄関や勝手口とキッチンをつなぐ通り抜けタイプで、買い物から収納までの動線が短くなります。

ただし、ウォークスルー型は出入口が2か所になるぶん、棚を置ける壁が1面減ります。「回遊できて便利そう」だけで選ぶと、肝心の収納量が足りなくなります。
02広さは何畳必要?1畳・1.5畳・2畳でできること
まず「1畳」の大きさです。不動産広告のルール(不動産の表示に関する公正競争規約施行規則)では畳1枚あたり1.62㎡以上と定められています。木造住宅の設計では半間=910mmのモジュールが基本なので、1畳は910×1820mm(約1.66㎡)で考えるとイメージが合います。
そして、もうひとつの基準が棚の奥行です。可動棚の棚板は、メーカーの標準ラインナップでおおむね奥行300mmと450mm。この数字を間口から引くと、通路幅が決まります。
1畳は通路が460mmしか残らないため、棚は片側のみ。すれ違いはできませんが、一人で出し入れするだけなら十分に機能します。1.5畳なら通路915mmを確保して奥の壁にも棚を回せ、2畳なら両側に置いても通路920mm。かがんで下段の物を取り出す余裕が生まれます。

03「何を置くか」から逆算する|1週間分の備蓄が入る量
畳数で迷ったときに効くのが、「置くものの量」から逆算する方法です。農林水産省は、災害に備えた家庭備蓄として1人あたり最低3日分、できれば1週間分の食品を備えることをすすめています。水は飲料用と調理用をあわせて1人1日3L、主食は1人1週間で21食が目安です。
大人2人なら、水だけで7日×3L×2人=42L。2Lのペットボトル6本入り(12L)の箱で4箱です。これに主食・レトルト・缶詰、ふだん使いのストックや調理家電も加わると考えると、「1畳ではやや手狭、1.5畳あると落ち着く」という感覚がつかめてきます。


注意したいのが重さです。水2L×6本の箱は、それだけで12kgを超えます。メーカーが公表する可動棚板の目安耐荷重は、奥行450mm・幅900mmの木質棚板で1枚あたりおよそ15〜30kg(板厚15〜27mm/南海プライウッドの仕様例。保証値ではなく目安です)。水や米のような重い物は、棚ではなく床か最下段に——あとから効いてくるルールです。
04棚の奥行と段数で使い勝手が決まる
広さが決まったら、次は棚です。ここを外すと、せっかくのパントリーが「奥が見えない物置」になってしまいます。
奥行450mmと300mmを使い分ける
奥行450mmは、ホットプレートや炊飯器などの調理家電・収納ケース向き。いっぽう缶詰・調味料・乾物を450mmの棚に置くと奥の物が見えなくなり“行方不明”になります。こうした物は奥行300mmが使いやすい。下段は450mm・上段は300mmと段ごとに変えるのが実用的です。

高さとコンセントを忘れずに
棚の高さは、手が無理なく届く範囲を基準に。背伸びが要る高さの段は、軽くて使用頻度の低い物の指定席に。そして見落とされがちなのがコンセント。調理家電を使う、充電式の掃除機を置くなら、計画段階で位置と数を決めておきたい。棚は可動にできても、コンセントは後から動かせません。
05配置と動線|キッチン・玄関・勝手口のつなぎ方
最後は配置です。パントリーの価値は、面積よりも「どこにつながっているか」で決まります。
買い物から帰り、玄関で靴を脱いでリビングを横切ってキッチンへ——この動線が長いほど、重い荷物は負担になります。玄関や勝手口からパントリーへ直接入れるウォークスルー型なら、買ってきた物を「置くべき場所」にそのまま置けるようになります。同じ考え方は玄関まわりの収納にも通じるので、土間収納(シューズクローク)は必要?広さの目安と動線の考え方もあわせてご覧ください。
いっぽう、01でふれたとおり出入口が増えれば棚は減ります。収納量ならウォークイン型、動線ならウォークスルー型と割り切るのが分かりやすい整理です。家事全体の流れから考えたい方は、共働きの家事動線とは?朝の30分が変わる間取りの工夫もヒントになります。
なお平屋では、廊下を減らしてパントリー自体を通路として働かせる設計が有効です。ワンフロアで完結するぶん、1畳の使い方がそのまま暮らしやすさに表れます。
パントリーは図面の上で最後に調整されがちな場所です。「気づいたら半分の広さになっていた」は、建ててから悔やまれやすいポイント。だからこそ、納得いくまで検討する時間が要ります。
DAIYAHOMEは完全自由設計で、規格プランから選ぶのではなく一邸ごとにゼロから設計しています。そして契約前に間取りの打ち合わせを何度でも行い、プランを固めてからご契約いただく進め方です。打ち合わせは回数制限なし・何回でも無料。契約後も制限はないので、「もう半畳広げたらどうなるか」を他の部屋とのバランスを見ながら確かめられます。
棚板や建具の色・メーカーも、ほぼすべての建材からお選びいただけます(選んだものにより金額は変わります)。また当社は施工実績の多く(7割超)が平屋で、得意な広さは30〜35坪が中心。ワンフロアで収納をどう配分するかは、よくご相談をいただくテーマです。
施工エリアは西条市・新居浜市・四国中央市・松山市。進行中の家づくりはDAIYAHOMEの進行中プロジェクトで公開しています。完成見学会・相談会も定期開催していますので、実際の寸法を体感してみてください。
Qよくある質問
パントリーは何畳あればいいですか?
パントリーの棚は奥行何cmがいいですか?
パントリーにコンセントは必要ですか?
ウォークインとウォークスルー、どちらがいいですか?
- パントリーは壁面型・ウォークイン型・ウォークスルー型の3タイプ。出入口が増えるほど棚を置ける壁は減る
- 広さの分かれ目は通路幅。1畳=片側のみ(通路460mm)/2畳=両側に置けて通路920mm
- 棚板の総面積は、1畳で約4.1㎡、1.5畳で約6.1㎡、2畳で約8.2㎡(奥行450mm・5段で算出)
- 農林水産省の目安は1人最低3日分〜1週間分の備蓄・水は1人1日3L。大人2人の1週間分なら水だけで42L
- 棚は奥行450mmと300mmを段ごとに使い分ける。重い物は最下段か床へ。コンセントは後から動かせない