ペットと暮らす家づくり|床材と動線の工夫|愛媛の注文住宅
2026.10.12
「新しい家では、この子ものびのび過ごせるようにしてあげたい」——犬や猫と暮らすご家族との打合せで、必ずと言っていいほど出てくる言葉です。けれど実際にプランを描き始めると、「床は何がいいの?」「トイレはどこに置けば?」と、細かな迷いが次々に出てきます。
この記事では、愛媛県西条市の工務店DAIYAHOMEが、ペットと暮らす家で先に決めておきたい「床材」と「動線」を、実際の施工写真とあわせて整理します。
ペットと暮らす家でいちばん後悔が出やすいのは、床材と「帰宅〜くつろぎ〜トイレ」の動線です。どちらも建てたあとでは直しにくい部分。逆に言えば、間取りの打合せ段階でこの2つを決めておけば、暮らしの不満の大半は先回りできます。
01床材選びは「滑りにくさ・強さ・掃除」の3点で
ペットと暮らす家の床に求められるものは、意外とはっきりしています。①滑りにくいこと、②傷や汚れに強いこと、③掃除がしやすいこと——この3点です。
とくに①は、見た目では判断がつきません。床材の滑りにくさは、JIS A 1454(高分子系張り床材試験方法)に定める「滑り抵抗係数(C.S.R)」という指標で測られており、数値が大きいほど滑りにくい材料だとされています。各メーカーが「ペット対応」としてそろえている床材は、この滑りにくさに配慮してつくられたものです。カタログで性能を確認できるので、気になる床材があれば打合せの場で遠慮なく聞いてみてください。

②と③は、暮らしてからの手間に直結します。爪あと、抜け毛、食器まわりの水はね——どれも日常のことです。「汚れても拭けばいい」と思える床かどうかが、毎日の気持ちの軽さを変えます。
02床材タイプ別の向き不向きを整理する
では具体的に、どの床材がどんな性格を持つのか。一般的な傾向を整理すると、次のようになります。
表を見ると、「どれか1つが正解」ではないことがわかります。大事なのは部屋ごとに役割を分けるという発想です。たとえば、犬が走り回るLDKは滑りにくさを優先し、水を使う洗面まわりや玄関の土間はタイルで汚れに強くする。この組み合わせなら、見た目の統一感を保ちながら弱点を消せます。


なお、床材や建具の色・メーカーをどこまで自由に選べるかは、実は会社によってかなり違います。この点は標準仕様に縛られない家づくり|色も建材もメーカーもほぼすべてから選べる自由設計でも詳しく紹介しています。
03動線①|玄関・土間が散歩のあとを変える
床の次に効いてくるのが動線です。犬と暮らすご家庭でいちばん「つくっておいてよかった」と言われるのが、玄関まわりの土間スペースです。

雨の日の散歩から帰ってきて、足を拭く、体を拭く、リードやレインコートを掛けて乾かす。この一連の作業を「廊下に上がる前」に完結できるかで、床の汚れも家族のストレスもまったく違ってきます。土間に散水栓や立水栓を設けて足洗い場にする方もいらっしゃいます。
土間の広さや使い方は、土間収納(シューズクローク)は必要?広さの目安と動線の考え方も参考にしてください。ちなみに、犬の散歩コースを楽しくする当社の地域プロジェクトとして、街のDAIYAHOMEロゴを探そうという企画も動いています。
04動線②|ケージ・トイレの場所とにおい対策
ペットの居場所は、「家族の気配を感じられて、人の通り道にはならない」場所が理想です。具体的には、LDKの隅、階段下、カウンターの脇など。逆に、エアコンの風が直接当たる位置や、人が頻繁に行き来する動線の真上は避けたいところです。
においの対策は、消臭グッズよりも先に換気の計画です。住宅の居室には、換気回数0.5回/h以上の機械換気設備(いわゆる24時間換気)の設置が建築基準法で義務づけられています。これは1時間に部屋の空気のおよそ半分が入れ替わる量です(国土交通省のシックハウス対策の資料より)。この空気の流れの「出口側」にトイレやケージを置ければ、においが家じゅうに回りにくくなります。換気のしくみについては第一種熱交換換気システムとは?メリットと電気代でも解説しています。
猫と暮らす場合は「高さ」で運動量を確保する
猫の場合、考え方が少し変わります。環境省の「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」(平成14年環境省告示第37号・最終改正 令和4年環境省告示第54号)では、疾病の感染や不慮の事故を防ぐ観点から屋内での飼養に努めることとされています。環境省はこの屋内飼養にあたって、清潔なトイレの用意やしつけとともに立体的な運動スペースの確保を挙げています。つまり、猫の運動量は床面積ではなく「高さ」で確保するということ。キャットウォークや段差のある棚は、後付けよりも下地の位置を決める設計段階で考えておくほうが、強度も見た目もきれいにまとまります。玄関や窓の脱走防止も、同じタイミングで検討しておきたいところです。
0510年先を考える|シニア期に効いてくる設計
ここで、少し先の話をさせてください。一般社団法人ペットフード協会の2024年(令和6年)全国犬猫飼育実態調査によると、犬の平均寿命は14.90歳、猫は15.92歳。同じ調査では猫を室内外で分けた平均寿命も示され、外に出ない猫が16.25歳、外に出る猫が14.18歳という差が出ています。いま子犬・子猫を迎えたご家族にとって、この家はその子の一生をまるごと受け止める場所になるということです。若いうちは元気に走り回る床も、足腰が弱るシニア期には「滑らないこと」「段差がないこと」の重みが増していきます。
平屋であれば階段の上り下りという負担がそもそもありません。2階建てでも、将来ケージやトイレを1階に集約できる余白を残しておくと安心です。家族の動線を回遊させる考え方は、回遊動線の間取りとは?家事がラクになる理由もあわせてご覧ください。
ペットと暮らす家は、カタログの性能表だけでは決められません。何頭いるのか、留守番の時間は、トイレのしつけはどうしているか——その家ごとの事情を聞かないと、置き場所も床材も決めようがないからです。
DAIYAHOMEは打合せの回数に制限がなく、何回でも無料です。しかも契約前に間取りの打合せを何度でも行い、プランを固めてから契約する進め方をとっています。「やっぱりケージはこっちに」「土間はもう少し広く」——そうした行き来を、契約を急がずに繰り返せる。これが、契約後に大きな変更が出て追加費用が膨らむことを防ぐ運用につながっています(契約後の変更は都度お見積り)。契約後も打合せ回数に制限はなく、営業担当は引き渡しまで変わりません。
床材についても、当社は完全自由設計で色・建材・メーカーをほぼすべての建材から選べます(選んだものにより金額は変わります)。実際の施工ではシートフロアを採用することが多いですが、「ここは無垢で」「水まわりはタイルで」という組み合わせも、打合せの中で決めていけます。断熱等級6が標準仕様なので家じゅうの温度差が小さく、換気は第一種熱交換換気(マーベックス「澄家」)と第三種ダクト式(「ルフロ400」)の2パターンを基礎断熱に合わせて使い分けています。
施工エリアは西条市・新居浜市・四国中央市・松山市。社内には一級建築士が在籍し、お引き渡し後も永年無料の訪問メンテナンスでお付き合いが続きます(メンテナンス社員が対応できる調整・軽微な補修は無償、機器や部品の交換・専門業者の手配が必要なものは有償となります)。
Qよくある質問
ペットと暮らす家の床材は何を選べばいいですか?
無垢の床はペットと暮らすのに向いていませんか?
ペットのにおい対策はどうすればいいですか?
猫と暮らす家で、間取りの面で気をつけることは何ですか?
- 床材は滑りにくさ・傷や汚れへの強さ・掃除のしやすさの3点で選ぶ。滑りにくさはJIS A 1454のC.S.Rで比べられる
- 「1種類で全部まかなう」より、部屋ごとに床材の役割を分けるほうが弱点を消しやすい
- 犬と暮らすなら玄関まわりの土間。散歩帰りの一連の作業を廊下に上がる前に完結させる
- においは消臭より換気計画。24時間換気の出口側にトイレ・ケージを寄せる
- 猫は環境省の基準に沿って屋内飼養。運動量は床面積ではなく高さで確保し、下地の位置は設計段階で決める
- 犬14.90歳・猫15.92歳(2024年調査)。シニア期の「滑らない・段差がない」まで見据えて決める