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冬に暖かい家は健康にどう効く?室温18℃と血圧の関係|愛媛の注文住宅

2026.10.15

冬に暖かい家と健康。室温18度が血圧とヒートショックを左右する|DAIYAHOME 愛媛の注文住宅

冬の朝、寝室を出た廊下で足の裏がひやりとする。脱衣室で服を脱ぐときに思わず身をすくめる——愛媛の冬でも、家の中には「寒い場所」がいくつも残っています。

この記事では、愛媛県西条市の工務店DAIYAHOMEが、冬に暖かい家で暮らすことが健康にどう影響するのかを、WHOのガイドラインと国の調査データをもとに解説します。

結論

冬の室温は、健康と地続きです。WHOは寒い季節の室温として18℃を目安に挙げ、国の調査では断熱改修のあとに起床時の血圧が下がったと報告されています。大切なのは暖房の強さではなく、家じゅうの温度差を小さくすること。断熱・気密・窓の性能が、その土台になります。

01冬の室温「18℃」が世界共通の目安になっている

家の寒さは「我慢するもの」と思われがちですが、国際的にはすでに健康の問題です。WHO(世界保健機関)は2018年の「住宅と健康のガイドライン」で室内の寒さについて強い勧告を出し、温帯・寒冷気候の国について寒い季節の室温18℃を「安全でバランスの取れた室温」として挙げています。

WHO欧州地域の一般向けの助言では、居間や浴室は20〜22℃、その他の居室は18℃が目安。つまり18℃は「快適さの目標」ではなく健康を守る下限の目安です。日本の家は長く「人がいる部屋だけ、いる時間だけ暖める」局所暖房が当たり前でしたが、その発想では使っていない部屋がこの下限を大きく下回ります。

冬の室温の目安(WHOガイドラインほか)と愛媛の外気温0℃10℃20℃30℃18℃=健康を守る下限の目安居間・浴室の理想20〜22℃(WHO欧州の一般向け助言)その他の居室18℃以上西条市1月の最低気温平均1.9℃(気象庁平年値1991〜2020年)※室温の目安はWHO「住宅と健康のガイドライン」(2018年)およびWHO欧州地域の一般向け助言より
外は一桁、目標の室温は18℃以上。この差を埋めるのが家の性能です

02寒い家で血圧は上がる|国の調査が示したこと

「寒いと体に悪い」という感覚は、日本の大規模調査でも裏づけられています。国土交通省のスマートウェルネス住宅等推進事業(調査実施は一般社団法人日本サステナブル建築協会)は、断熱改修を予定する全国の住宅で改修前後の室温と血圧などを追跡しました。

暮らしに直結するのは次の点です。冬季に起床時の室温が低いほど血圧が高い傾向があり、高齢になるほど影響が大きいこと。この調査は居間や脱衣所の平均室温について18℃を「許容室温」と位置づけています。WHOの目安と同じ数字です。

断熱改修後、起床時の血圧はどう変わったか最高血圧−3.5mmHg最低血圧−1.5mmHg※断熱改修の前後を比較した分析結果(2019年の国際医学誌に掲載)。平均値であり、効果には個人差があります出典: 国土交通省 スマートウェルネス住宅等推進事業/調査実施: 日本サステナブル建築協会
断熱改修後、起床時の最高血圧は平均3.5mmHg、最低血圧は1.5mmHg低下したと報告されています

第3回中間報告では、就寝前の室温が低い住宅ほど過活動膀胱の症状がある人が有意に多く、改修後に居間の就寝前室温が上がると症状が有意に緩和したとも報告されました。夜中に何度もトイレに起きる悩みにも、室温が関わっている可能性があります。いずれも集団としての傾向で個人差はありますが(体調や血圧の判断は医師へご相談ください)、「家の寒さは健康に影響する」方向性は国の調査として示されています。

03ヒートショックは「家の中の温度差」で起きる

寒さが最もはっきり事故につながるのが入浴の場面です。消費者庁によると、令和5年に「不慮の溺死及び溺水」で亡くなった65歳以上の方は8,270人、そのうち約8割が入浴中でした。発生は冬季に多く、1月がピークです。

ダイニングキッチンから洗面脱衣室と和室を見たところ。台所・水まわり・畳の間が短い動線でつながる平屋の間取り
水まわりが居住空間と短い動線でつながる平屋(西条市・当社施工)
廊下からトイレへの動線。明るい木の床とシンプルな建具
廊下やトイレも、冬は冷え込みやすい場所(当社施工)

暖かい居間から寒い脱衣室へ移ると、体は熱を逃がさないよう血管を縮めて血圧が上がる。そこから熱い湯に入ると血管が広がって血圧が急に下がる。この短時間の大きな変動が、めまいや意識障害のきっかけになります。いわゆるヒートショックです。

消費者庁は、入浴前に脱衣室と浴室を暖めておく、湯温は41℃以下・入浴は10分まで、浴槽から急に立ち上がらない、といった対策を呼びかけています。ただ、これらは「温度差をその場でしのぐ」工夫。暖房器具を足しても脱衣室の壁や窓から熱が逃げ続けるなら、暖まるまでに時間がかかり、結局は使わなくなります。温度差が生まれにくい家にしておくことが、対策を続けられる条件です。

04暖房を強くするだけでは解決しない|断熱・気密・窓

「エアコンの設定温度を上げればいい」と考えたくなりますが、熱は壁・屋根・床・窓から逃げ続けます。穴の空いたバケツに水を注ぐようなもので、暖房費はかさむのに、切れば一気に冷える家になります。

指標になるのがUA値(外皮平均熱貫流率)。家全体からどれだけ熱が逃げやすいかを表し、小さいほど高断熱です。愛媛の主なエリア(地域区分5〜7)では、断熱等級6がUA値0.46以下にあたります(詳しくは断熱等級6とは?UA値0.46が暮らしをどう変えるか)。

リビングの造作カウンターとソファ。窓辺のやわらかな光
窓は光の入り口であり、熱の出入り口でもあります(当社施工)

熱の出入りがいちばん大きいのは窓です。樹脂サッシや高断熱の複層・トリプルガラスにすると、窓際の冷え込みと足元へ流れる冷気(コールドドラフト)が小さくなり、結露も減ります(窓の結露はなぜ起きる?)。

もう一つの相棒が気密。すき間が多ければ、そこから冷気が入り暖気が抜けます。断熱・気密・窓がそろうと、暖房している部屋だけでなく廊下・トイレ・脱衣室まで含めた温度のムラが小さくなります(冬の朝が寒くない家とは?体感温度を左右する3つの要素)。

05愛媛でも油断できない|西条の1月は最低1.9℃

「瀬戸内は温暖だから」とよく言われます。けれど気象庁の平年値(1991〜2020年)では、西条市の1月は日最低気温の平均が1.9℃(平均気温5.7℃)、松山市は日最低気温2.6℃。新居浜市を含む東予も同様で、朝晩は一桁まで下がります。

むしろ温暖地ほど注意が必要な面もあります。「そこまで寒くないから」と断熱が後回しにされやすく、居間は暖めても脱衣室・廊下・トイレは無暖房のままという家が少なくないからです。

寝室。木の引き戸とベッド、カーテンのやわらかな光
起床時の室温は、血圧との関連が報告されています(当社施工)

当社では断熱等級7(UA値0.26以下)の平屋を自社スタッフの住まいとして建築し、仕様を公開しながら検証中です。その過程は断熱等級7の平屋・黒河邸 建築中レポートでご覧いただけます。

DAIYAHOMEならどうか

DAIYAHOMEは断熱等級6(UA値0.46以下)を標準仕様としています。オプションを積み上げなくてもこの性能からスタートでき、さらに上を目指す方は等級7も選べます。窓はLIXIL「サーモスTW」とYKK AP「APW330」を基本に採用。換気は第一種熱交換換気のマーベックス「澄家」と第三種ダクト式の「ルフロ400」を住まいごとに使い分け、基礎断熱を主に採用しているため床下まで空気を動かせる機種を選んでいます(仕様・プランにより金額は変わります)。

冬の寒さは住んでからの調整でも変わります。1年・2年・5年・10年の定期メンテナンスを行い、永年の訪問メンテナンスは無料。メンテナンススタッフが対応できる建具の調整や軽微な補修は無償で、部品交換・機器の取り替えや専門業者の手配が必要な場合はその実費のみを頂きます。定期点検の時期でなくても、不具合のご連絡があればメンテナンス社員が無料でうかがいます。

各定期点検のたびにアンケートをお送りし、回答の蓄積を「長持ちする建材・安心できる材料」の選定に反映してきました。今の標準仕様は、暮らしてくださっている方の声の積み重ねです(点検の内容は家の定期点検は何をする?)。施工エリアは西条市・新居浜市・四国中央市・松山市。一生に一度の家づくりを、一件ずつ親身に伺いながら進めています。

Qよくある質問

冬の室温は何℃を目安にすればよいですか?
WHO(世界保健機関)の「住宅と健康のガイドライン」(2018年)では、温帯・寒冷気候の国について、寒い季節の室温18℃が安全でバランスの取れた室温として挙げられています。WHO欧州地域の一般向けの助言では、居間や浴室は20〜22℃、その他の居室は18℃が目安とされています。18℃は「快適さの目標」ではなく、健康を守るための下限の目安と考えるとわかりやすいです。
寒い家だと血圧は本当に上がるのですか?
国土交通省のスマートウェルネス住宅等推進事業(調査実施は一般社団法人日本サステナブル建築協会)の調査では、冬季に起床時の室温が低いほど血圧が高い傾向があり、高齢になるほどその影響が大きいと報告されています。断熱改修の前後を比べた分析では、改修後に起床時の最高血圧が平均3.5mmHg、最低血圧が1.5mmHg低下したという結果が2019年の国際医学誌に掲載されています。ただし個人差があり、血圧や体調の判断はかかりつけの医師にご相談ください。
ヒートショックを防ぐには何から手を付ければよいですか?
消費者庁は、入浴前に脱衣室と浴室を暖めておくこと、湯温は41℃以下・入浴は10分までを目安にすること、浴槽から急に立ち上がらないこと、入浴前に同居者へ声をかけることなどを呼びかけています。すぐできる対策としてはこれらが有効です。そのうえで根本的な対策になるのが、家じゅうの温度差を小さくすること。断熱・気密・窓の性能を上げると、脱衣室や廊下が極端に冷えにくくなります。
愛媛は温暖な気候ですが、ここまでの断熱は必要ですか?
必要です。気象庁の平年値(1991〜2020年)では、西条市の1月の日最低気温の平均は1.9℃、松山市は2.6℃で、朝晩は一桁まで下がります。温暖な地域ほど「使う部屋だけ暖める」局所暖房で済ませがちで、脱衣室や廊下が冷えたままになりやすいのが実情です。断熱は冬の寒さ対策だけでなく、夏に外の熱気を入れにくくする働きもあるため、瀬戸内の気候でも効果を発揮します。
まとめ
  • WHOは寒い季節の室温18℃を安全な目安に挙げ、居間・浴室は20〜22℃が理想とされる
  • 国の調査では起床時の室温が低いほど血圧が高い傾向。断熱改修後は最高血圧が平均3.5mmHg低下との報告
  • 65歳以上の不慮の溺死・溺水は年間8,270人、約8割が入浴中。発生は1月がピーク
  • 対策の本質は暖房の強さではなく家じゅうの温度差を小さくすること=断熱・気密・窓
  • 西条市の1月は日最低気温の平均1.9℃。温暖地ほど脱衣室・廊下が冷えたままになりやすい

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【本記事について】2026年10月時点の情報に基づいて作成しています。室温の目安はWHO「住宅と健康のガイドライン」(2018年)およびWHO欧州地域の一般向け助言、室温と血圧・過活動膀胱に関する知見は国土交通省スマートウェルネス住宅等推進事業「断熱改修等による居住者の健康への影響調査」の中間報告(調査実施:一般社団法人日本サステナブル建築協会)および同事業の成果を掲載した2019年の国際医学誌の論文、入浴中の事故のデータと対策は消費者庁の注意喚起、気温は気象庁の平年値(統計期間1991〜2020年)、断熱等級・UA値の基準は住宅性能表示制度(国土交通省)をもとにしています。健康に関する記述はいずれも集団としての傾向であり、個々の効果を保証するものではありません。体調や血圧の判断は医師にご相談ください。制度・基準は変更される可能性があるため、最新情報は公式サイト等でご確認ください。掲載写真はすべて当社の施工事例・施工現場で撮影した実際の写真です。

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