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床材の選び方|無垢・突板・シートフロアの違い|愛媛の注文住宅

2026.10.16

床材の選び方・無垢・突板・シートフロアの違いのアイキャッチ。化粧梁と明るい木の床のリビング

打合せのテーブルに、床材のサンプルが何枚も並ぶ日があります。「無垢」「突板」「シート」——名前は聞いたことがあっても、手に取ってみると見た目はどれも木。何を基準に決めればいいのか、正直わからなくなってしまう瞬間です。

この記事では、愛媛県西条市の工務店DAIYAHOMEが、床材の3つのタイプの違いと、部屋ごとの選び分けを、構造のしくみから整理してお話しします。床は家のなかでいちばん広く目に入り、毎日素足で触れる場所。だからこそ、好みだけでなく「どこに貼るか」から考えると迷いが減ります。

結論

違いは「表面の木が本物か、どれだけ厚いか」の一点に集約されます。無垢は一枚板、挽き板は約2〜3mm、突板は約0.3〜0.5mm、シートは木目を印刷した樹脂で約0.1〜0.2mm。厚いほど質感は天然木に近づき、薄いほど寸法が安定してお手入れがラクになります。どれが正解ということはなく、部屋ごとに優先するものを変えて選び分けるのが現実的な答えです。

01床材は大きく2グループ|「単層」と「複合」

木の床材は、国の規格「フローリングの日本農林規格(JAS)」で大きく2つに分けられています。単層フローリングと複合フローリングです。

単層フローリングは、厚さ方向の構成層が1層のもの。丸太から切り出した板そのままで、いわゆる「無垢材」がこれに当たります。対して複合フローリングは、合板などの基材に表面材を貼り合わせたもの。突板・挽き板・シートはすべて複合フローリングの仲間で、違いは「表面に何を、どれだけの厚さで貼っているか」だけです。

断面で見る4タイプ(表面材の厚さの目安)無垢一枚板(構成層が1層=単層フローリング)挽き板天然木 約2〜3mm + 合板などの基材突板天然木 約0.3〜0.5mm + 基材シート木目を印刷した樹脂シート 約0.1〜0.2mm + 基材※オレンジ=天然木、グレー=樹脂シート、ベージュ=基材。厚さは一般的な目安で製品により異なります
挽き板・突板・シートはいずれも「基材+表面材」の複合フローリング。差は表面材の厚さと素材

02無垢フローリング|質感と引き換えに「動く」

無垢材のいちばんの魅力は、素足で踏んだときの質感です。木の内部に細かな空気の層があるため、冬でもひやりとしにくく、夏はさらりとしています。傷がついても表面全部が天然木なので、削って再塗装すれば表情を取り戻せるのも無垢ならではです。

勾配天井と化粧梁のリビング。木のソファと無垢の床
無垢の床を張ったリビング(当社施工)。勾配天井と化粧梁に、床の木目が呼応する

いっぽうで、知っておきたい性質があります。木は湿度に応じて水分を出し入れし、わずかに伸び縮みするということです。木材の収縮は細胞壁の中の水分が出入りすることで起こり、含水率が繊維飽和点(約30%)を下回ると収縮が始まります。

その結果、乾燥する冬には板と板のあいだに0.5〜2mm程度の隙間が出て、湿気の多い季節にはほぼ元に戻る——これが無垢材では自然な範囲とされています。欠点ではなく性質です。含水率の安定した材を選び、室内の湿度をおおむね40〜60%に保ち、施工時に適切なクリアランス(逃げ)を取ることで、過度な隙間や突き上げを防ぎます。

床暖房と組み合わせたい場合は注意が必要です。複合フローリングに比べて寸法変化が大きいため、必ず製品の床暖房対応表示と施工条件を確認してから採用します。

03突板・挽き板|天然木の表情を安定した構造で

「無垢の表情は欲しいけれど、動くのは気になる」。その答えとして生まれたのが、天然木を薄く削いで基材に貼る突板・挽き板です。

挽き板は、天然木をのこぎりで約2〜3mmに挽いた板を貼ったもの。表面材が厚いので見た目や踏み心地は無垢材に近く、軽い傷なら補修できる場合もあります。突板は天然木をナイフで薄くスライスした約0.3〜0.5mm(製品によっては0.2〜1mm程度の幅があります)の単板を貼ったもの。コストを抑えながら本物の木目を楽しめるのが持ち味です。

どちらも表面の下が合板などの基材なので、湿度による反りや割れが起きにくいのが構造上の強みです。ただし突板は表面が薄いため、深い傷がつくと下地が見えてしまいます。「無垢に近い質感」を求めるなら挽き板、「本物の木目とコストの両立」なら突板、という整理になります。

キッチンから見たリビング。モルタル調の腰壁と木の床
木目の床で統一したLDK(当社施工)。床の色のトーンが、壁や建具の見え方まで決めていく

04シートフロア|傷・水・お手入れで選ばれる理由

シートフロアは、木目を印刷した樹脂シート(オレフィンシートなど)を基材に貼り、その上からクリア塗装で保護した床材です。表面材の厚さは約0.1〜0.2mm。天然木ではないぶん、選ばれる理由は質感ではなく強さとお手入れのしやすさにあります。

メーカーの製品説明では、傷や汚れに強いオレフィンシートを使うことでスリッパ歩きによるすり傷が目立ちにくいとされ、製品によっては電子線やUVでコーティングして耐摩耗性を高めています。汚れを拭き取りやすく、ワックスがけが不要な製品も多いのが、日々の暮らしで効いてくるところです。

子ども部屋。窓辺のカーテンとおもちゃ収納棚、グレーの木目床
子ども部屋の床(当社施工)。おもちゃを引きずっても気を張らずに過ごせることが、日々の快適さにつながる

注意点もあります。基材は木質系なので、表面の保護層が傷つくとそこから水が入りやすくなります。また天然木特有の経年変化や肌ざわりは得られず、深い傷の補修は難しいとされています。「強いから何をしても大丈夫」ではなく、「日常の汚れや擦り傷に強い」と理解するのが正確なところです。

05部屋ごとに替えていい|場所別の考え方

床材選びでいちばん多い思い込みは、「家全体を同じ材でそろえなければならない」というものです。実際には、部屋ごとに優先するものが違うので、貼り分けたほうが暮らしに合います。

場所別・優先したいことで選ぶ場所優先したいこと相性のよい床材LDK・リビング長く過ごす場所の質感・くつろぎ無垢/挽き板/突板寝室・書斎足ざわりと静けさ無垢/突板子ども部屋傷・汚れへの強さシートフロア洗面室・トイレ水はね・拭き取りやすさシートフロア/クッションフロア玄関・土間土砂・雨への強さタイル※一般的な考え方の整理です。間取りや使い方により最適な組み合わせは変わります
「全部同じ」にこだわらず、場所ごとに優先するものを決めると選びやすくなる
大理石調タイルの玄関ホール。高級感のある白い床材
玄関ホールはタイル(当社施工)。土砂や雨に強く、掃除もしやすい
畳の目に寄ったところ。畳の縁と障子、真壁の柱が、和室の落ち着いた空気をつくっている
和室には畳(西条市・当社施工)。木の床と畳を併せると、暮らしの表情が増える

貼り分けのコツは2つ。ひとつは色のトーンをそろえること。素材が違っても明度が近ければ、家全体のつながりは保てます。もうひとつは切り替え位置を建具のある場所に置くこと。扉の下で切り替えれば、見切り材が目立ちません。

床の冷たさが気になる方は、床材だけでなく家の断熱とあわせて考えると効果的です。くわしくは冬に暖かい家は健康にどう効く?室温18℃と血圧の関係もあわせてご覧ください。ペットと暮らす場合の床材選びは、ペットと暮らす家づくり|床材と動線の工夫で滑りにくさや傷への強さを掘り下げています。

素材は、カタログの小さなサンプルだけでなく、実際に貼られた空間で見るのがいちばん確かです。私たちも社内研修で建物を見て歩き、素材が空間にどう効くかを学んでいます(建物探訪ツアー(社内研修)のレポート)。

DAIYAHOMEならどうか

DAIYAHOMEは完全自由設計のため、色・建材・メーカーをほぼすべての建材から選んでいただけます。「標準仕様の数種類から選ぶ」のではなく、気になる製品があればそこから検討できる——床材も同じです(選んだものにより金額は変わります)。部屋ごとの貼り分けも、もちろんご相談いただけます。

木の造作カウンターとダイニング。無垢の床の和風LDK
無垢の床と造作カウンターを合わせた和風のLDK(当社施工)

実際の施工ではシートフロアを採用する例がほとんどです。お手入れのしやすさと傷への強さが、日々の暮らしで効いてくるからです。無垢材はご要望に応じて採用しています——どちらが上ということではなく、暮らし方に合うほうを一緒に選ぶ、という考え方です。

こうした選定は、お客様の声の蓄積に支えられています。DAIYAHOMEでは1年・2年・5年・10年の定期点検のたびにアンケートをお送りし、回答を蓄積しています。「この材は10年経ってどうだったか」を住まい手から教わりながら、長持ちする建材を選び直してきました。

床材は迷いやすいところですが、DAIYAHOMEは打合せの回数に制限がなく、何回でも無料です。サンプルを持ち帰って家族で見比べ、また相談する——それを何度でも繰り返していただけます。施工エリアは西条市・新居浜市・四国中央市・松山市。一生に一度の家づくりを一件ずつ、親身に寄り添ってお手伝いします(標準仕様に縛られない家づくり)。

Qよくある質問

無垢・突板・シートフロアはどう違うのですか?
違いは「表面の木が本物か、どれだけ厚いか」です。無垢は丸太から切り出した一枚板で、JAS(フローリングの日本農林規格)では構成層が1層の単層フローリングに当たります。突板と挽き板、シートはいずれも合板などの基材に表面材を貼った複合フローリングで、表面材の厚みの目安は挽き板が約2〜3mm、突板が約0.3〜0.5mm、シートは木目を印刷した樹脂シートで約0.1〜0.2mmです。厚いほど天然木の質感に近く、薄いほど寸法が安定して価格を抑えやすくなります。
無垢フローリングは隙間や反りが出ると聞きますが大丈夫でしょうか?
木は湿度に応じて水分を出し入れするため、季節で幅がわずかに伸び縮みします。板と板のあいだに0.5〜2mm程度の隙間が乾燥期に出て、湿気の多い季節にほぼ戻るのは無垢材では自然な範囲です。欠点ではなく性質として理解し、含水率の安定した材を選ぶ、室内の湿度をおおむね40〜60%に保つ、施工時に適切なクリアランスを取る、といった対策をとることが大切です。床暖房と組み合わせる場合は、必ず製品の床暖房対応表示と施工条件を確認してください。
シートフロアは「安っぽい」のではないですか?
近年のシートフロアは木目の印刷と凹凸のエンボス加工が精巧で、一見して見分けるのは難しくなっています。表面を樹脂シートと塗膜で保護しているため汚れを拭き取りやすく、ワックスがけが不要な製品も多く、傷が目立ちにくい仕上げも選べます。一方で天然木特有の経年変化や肌ざわりは得られず、表面の保護層が傷つくと水が入りやすくなる点は注意が必要です。質感を重視する部屋と、お手入れのしやすさを重視する部屋で貼り分けるのが現実的な考え方です。
家全体を同じ床材でそろえる必要はありますか?
必要はありません。長く過ごすLDKや寝室は質感を重視し、水や汚れが気になる洗面室・トイレ・玄関土間はお手入れのしやすい材やタイルにする、といった選び分けのほうが暮らしに合います。色のトーンをそろえ、切り替え位置を建具のある場所に置けば、違う材でもつながりは保てます。DAIYAHOMEでは色・建材・メーカーをほぼすべての建材から選んでいただけるため、部屋ごとの貼り分けもご相談いただけます(選んだものにより金額は変わります)。
まとめ
  • JASでは単層(無垢)と複合(挽き板・突板・シート)に分かれる。複合の差は表面材の厚さと素材
  • 表面材の目安は挽き板 約2〜3mm/突板 約0.3〜0.5mm/シート 約0.1〜0.2mm
  • 無垢は質感と再生のしやすさが魅力。かわりに季節で0.5〜2mm程度動くので湿度40〜60%の管理とクリアランスが前提
  • シートフロアは日常の汚れ・擦り傷に強くワックス不要の製品も多い。ただし保護層が傷つくと水に弱い
  • 家全体を同じ材でそろえる必要はない。色のトーンをそろえ、建具の下で切り替えれば貼り分けてもまとまる

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【本記事について】2026年10月時点の情報に基づいて作成しています。単層フローリング・複合フローリングの区分は農林水産省「フローリングの日本農林規格」、表面材の厚さの目安は朝日ウッドテック・大建工業(DAIKEN)の製品解説、無垢材の収縮と湿度管理は無垢フローリング専門店の技術資料、シートフローリングの仕様はウッドワン(WOODONE)の製品情報をもとにしています。表面材の厚さ・床暖房対応・保証条件は製品ごとに異なるため、採用前にメーカーの仕様書でご確認ください。製品仕様は変更の可能性があるため、最新情報は公式サイト等でご確認ください。掲載写真はすべて当社の施工事例・施工現場で撮影した実際の写真です。

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