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断熱リフォームで家は暖かくなる?窓・天井・床の費用対効果|西条・新居浜の工務店

2026.10.19

断熱リフォームで家は暖かくなる?窓・天井・床の費用対効果を解説するコラムのアイキャッチ画像

「エアコンをつけているのに足元が寒い」「廊下に出ると一気に冷える」——築年数の経った住まいでは、暖房を頑張っても寒さが抜けないことがあります。そんな冬を何度か越えると、頭に浮かぶのが「断熱リフォーム」です。

この記事では、愛媛県西条市の工務店DAIYAHOMEが、断熱リフォームで家は暖かくなるのか、どこから手を付けると費用対効果が高いのかを、国の調査データとメーカーの公表価格から整理します。

結論

断熱リフォームは、手を付ける場所を間違えなければ体感が変わります。国の資料でも最も改善効果が望めるのは窓(開口部)。予算が限られるなら「長く過ごす部屋の窓」から、余力があれば天井・床を足すのが費用対効果の高い順番です。家一軒まるごとを一度にやる必要はありません。

01なぜ今の家は寒いのか|既存住宅の断熱の現実

寒さの原因は暖房器具の力不足ではなく、「器」である家そのものの性能であることが多いものです。国土交通省が社会資本整備審議会に示した推計(2022年時点・約5,400万戸)では、住宅ストックのうち現行の省エネ基準相当の断熱性能をもつ住宅は約18%。1980(昭和55)年の基準さえ満たさない「無断熱等」が約24%あります。

日本の住宅ストックの断熱性能(国土交通省推計・2022年・約5,400万戸)18%22%36%24%現行の省エネ基準相当1992(平成4)年基準1980(昭和55)年基準無断熱等※「無断熱等」は1980年基準を満たさない住宅の区分。断熱材がまったく無い家だけを指すものではありません※実測ではなく、国土交通省調査によるストックの性能別分布をもとにした推計値です出典:国土交通省 社会資本整備審議会資料(住宅・建築物の省エネ対策のあり方 関連資料)
合わせて6割前後が、1992年以前の基準の水準にとどまっている

いま建っている家の多くは「現在の新築とは別の土俵」にあります。愛媛は温暖なイメージですが、冬の朝は西条市や新居浜市でも氷点下近くまで下がる日があります。寒さの正体は気候より家の性能というケースが少なくありません。

グレーのアクセントクロスの寝室。ネイビーの窓枠と落ち着いたトーンの空間
寝室の窓辺(当社施工)。朝晩の体感は、窓の性能で大きく変わる

02熱はどこから逃げる?窓が最優先になる理由

順番を決める手がかりは「熱がどこから逃げているか」です。国土交通省の住宅省エネルギー技術講習テキストでは、冬の暖房時に室外へ逃げる熱のうち約48%が開口部(窓・ドア)からとされています。壁や屋根に比べ、窓は圧倒的に薄い部分だからです。

とくにアルミサッシ+ガラス1枚の窓は、外の冷たさがほぼそのまま室内に伝わります。カーテンを厚くしても、冷えたガラスのそばに生まれる冷気の流れ(コールドドラフト)は止まりません。足元だけが寒い感覚の多くは、ここから来ています。

冬の暖房時、熱が逃げていく割合(開口部の例)開口部(窓・ドア)約48%外壁・屋根・床・換気など▼ だから断熱リフォームは、この順番で考える① 窓内窓・ガラス交換② 天井小屋裏から断熱材③ 床床下から充填④ 壁内装の改修とセットで出典:国土交通省「住宅省エネルギー技術講習テキスト」/国土交通省 部分断熱等実証委員会資料(2024年6月)
窓から順に、できる範囲を足していくのが基本の考え方

国土交通省の部分断熱に関する資料(2024年6月)も、最も改修効果が望める部位は熱の出入りが大きい開口部としたうえで、全体改修が難しい場合も「窓に加えて天井・壁・床のうち少なくとも一部位は改修する」ことを勧めています。サッシの素材による性能差は樹脂サッシとアルミ樹脂複合、どちらを選ぶ?もご覧ください。

03部位別に見る効果と費用の目安|窓・天井・床・壁

では、どの工事がどれくらいの手間とお金で済むのか。代表的な4部位で比べます。

部位 主な工法 効きやすさ・工事の傾向
窓 内窓(二重窓)/ガラス交換/サッシ交換 効果が出るまで最短。内窓なら壁を壊さず1窓ずつ、住みながら進められる
天井 小屋裏に断熱材を敷き込む・吹き込む 点検口から入れる住宅なら手が付けやすい。夏の暑さにも効きやすい
床 床下から断熱材を充填する 足元の冷えに直結。床下に人が入れるかで難易度が変わる
壁 内側または外側から断熱材を追加 効果は大きいが解体を伴う。外壁の塗り替え時期に合わせると無駄が少ない

費用の実感が掴みやすいのは窓です。YKK APが公表する内窓の参考価格(2026年3月時点の実勢価格調査にもとづく例・商品代+工事費・税込)は、引違いの内窓で腰高窓などの中サイズが約8〜13万円、掃き出し窓などの大サイズが約15〜22万円。「まずは寝室とリビングの2〜3か所から」という進め方が成り立つ金額感です。

廊下から見た造作洗面台。真鍮のブラケットライトと高窓
廊下と洗面所(当社施工)。朝いちばんに冷えるのは、こうした場所から

04費用対効果は光熱費だけでは測れない

「何年で光熱費のもとが取れるか」だけで考えると判断を誤りやすくなります。削減額は家の広さ・暖房の使い方・エネルギー単価で変わるからです。見逃せないのは室温が上がること自体の価値です。

国土交通省「断熱改修等による居住者の健康への影響調査」の中間報告(第3回)では、断熱改修後に室温が平均で約3.3℃上昇し、起床時の最高血圧が平均3.5mmHg低下したと報告されています。また、居間18℃に対して寝室10℃といった部屋間の温度差が大きい住宅では、起床時の最高血圧がさらに約2mmHg高いという結果も示されました。

「暖かい部屋をつくる」だけでなく「家の中の温度差を小さくする」——これが、部分断熱でも天井や床を足したい理由です。室温と健康の関係は冬に暖かい家は健康にどう効く?室温18℃と血圧の関係でも取り上げています。

市松敷きの琉球畳の和室。黒い窓枠と白い空間のモダンな和
居間と続く和室(当社施工)。部屋ごとの温度差を小さくすることに意味がある

05失敗しないための3つの注意点

① 「よく使う部屋」から決める

国土交通省の部分断熱の資料も、よく使う生活空間から優先して改修する考え方を示しています。居間と寝室、その隣の廊下や洗面所まで含めて考えると、朝晩の寒さの落差が小さくなります。

② 窓だけで終わらせない

日本建材・住宅設備産業協会のセミナー資料では、窓のみの改修は省エネ化は見込めても室温の改善にはつながりにくいと指摘されています。暖房する部屋の壁・天井にも断熱を足すと効果が大きい一方、暖房しない部屋の温度は下がる場合もあります。

③ 換気と結露をセットで考える

断熱性能が上がるほど、換気による熱の出入りの割合が相対的に大きくなります(日本建材・住宅設備産業協会の2025年12月の資料)。国土交通省の資料も機械換気(24時間換気)の検討を勧めています。断熱だけを強めて空気の流れを放置すると、結露やカビの原因になりかねません。結露の仕組みは窓の結露はなぜ起きる?、断熱材ごとの違いは断熱材の種類と選び方で解説しています。

DAIYAHOMEならどうか

DAIYAHOMEを運営する大屋不動産株式会社は、住宅事業部だけでなく不動産事業部(売買・賃貸・仲介)とリフォーム事業、相続に対応するソリューション事業部を同じ会社の中に持っています。断熱リフォームが答えとは限らないご相談も、まとめて考えられるのが強みです。

家は引き渡しの日より後の時間のほうが長いもの。当社で建てたお住まいでは1年・2年・5年・10年の定期メンテナンスに加え、永年の訪問メンテナンスを無料で行っています。定期点検以外の時期でもご連絡をいただければメンテナンス社員が無料で伺い、建具の調整など社員で対応できる軽微な補修は無償です(部品・機器の交換や専門業者の手配が必要な場合は実費をいただきます)。点検ごとのアンケートの蓄積は、長持ちする建材を選び直す材料になってきました。

新築では断熱等級6(UA値0.46以下)が標準仕様です(さらに上の等級7もお選びいただけます)。建築中の等級7の平屋は断熱等級7の平屋・黒河邸 建築中レポートで仕様を公開中。施工エリアは西条市・新居浜市・四国中央市・松山市です。

Qよくある質問

断熱リフォームで家は本当に暖かくなりますか?
手を付ける部位と範囲によりますが、効果は数値で確認されています。国土交通省の「断熱改修等による居住者の健康への影響調査」中間報告(第3回)では、断熱改修後に住宅の室温が平均で約3.3℃上昇したと報告されています。ただし改修後に室温が下がった住宅もあり、暖房の使い方とあわせて考える必要があるとされています。
断熱リフォームはどこから手を付けると効果的ですか?
窓(開口部)からが基本です。国土交通省の部分断熱に関する資料(2024年6月)でも、最も改修による改善効果が望める部位は熱の出入りが大きい開口部とされています。そのうえで、費用面で全体改修が難しい場合も、窓に加えて天井・壁・床のうち少なくとも一部位は改修することが勧められています。
内窓(二重窓)の費用はどれくらいかかりますか?
YKK APが公表している参考価格(2026年3月時点の実勢価格調査にもとづく例)では、引違いの内窓で腰高窓などの中サイズが約8〜13万円、掃き出し窓などの大サイズが約15〜22万円(商品代+工事費・税込)とされています。窓の大きさ・ガラスの仕様・現場の状況で金額は変わるため、現地を見た見積りで確認してください。
窓だけ断熱すれば十分ですか?
窓だけでも省エネ効果は期待できますが、室温そのものの改善にはつながりにくいという指摘もあります(日本建材・住宅設備産業協会のセミナー資料)。暖房する部屋の天井や壁もあわせて断熱すると体感が変わりやすくなります。また断熱性能が上がるほど換気による熱の出入りの割合が相対的に大きくなるため、24時間換気の見直しも併せて検討するとよいとされています。
まとめ
  • 住宅ストックのうち現行の省エネ基準相当は約18%、1980年基準を満たさない住宅が約24%(国交省推計・2022年)
  • 冬に逃げる熱の約48%が開口部から。断熱リフォームは窓が最優先
  • 全体改修が難しくても、窓+天井・壁・床のいずれか一部位は手を付けたい(国交省資料)
  • 内窓は中サイズ約8〜13万円・大サイズ約15〜22万円が参考価格(YKK AP・2026年3月時点)
  • 断熱改修後に室温が平均約3.3℃上昇し、起床時の血圧低下も報告(国交省調査)
  • 断熱を強めるときは換気と結露対策をセットで考える

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【本記事について】2026年10月時点の情報に基づいて作成しています。出典は、住宅ストックの断熱性能の内訳=国土交通省 社会資本整備審議会資料、開口部からの熱の流出割合=国土交通省「住宅省エネルギー技術講習テキスト」、改修部位の優先順位=国土交通省 部分断熱等実証委員会資料(2024年6月)、室温と血圧=国土交通省「断熱改修等による居住者の健康への影響調査」中間報告(第3回)、換気の割合=一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会「住宅各部位における熱の出入り割合」(2025年12月)および同協会セミナー資料、内窓の参考価格=YKK AP株式会社の公表価格(2026年3月時点の実勢価格調査にもとづく例)です。制度・価格は変更の可能性があるため、最新情報は必ず公式サイト等でご確認ください。工事費用は住宅の状態・仕様によって変わります。掲載写真はすべて当社の施工事例で撮影した実際の写真です。

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