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HEAT20 G2・G3とは?断熱等級との違いと愛媛での目安を解説

2026.08.17

HEAT20 G2・G3とは?断熱等級との違いと愛媛での目安を解説

先に結論

HEAT20 G2・G3は、地域ごとの室温・省エネルギー・温度むらの改善を目指す民間の外皮性能水準です。断熱等性能等級6・7は、国の住宅性能表示制度で定められた公的な等級です。一般にはG2が等級6、G3が等級7に概ね対応しますが、評価思想と判定方法は完全には同じではありません。

HEAT20 G2・G3とは?

HEAT20は、一般社団法人「20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」が示す住宅外皮の性能水準です。G1・G2・G3の3段階があり、数字が大きいほど高い水準を目指します。

大切なのは、HEAT20が単に「UA値が○以下なら合格」と考えていないことです。公式サイトでは、地域ごとに次の4つの住宅シナリオを設定し、その実現に必要な外皮性能を評価しています。

室温冬の最低室温を保ち、冷え込む部屋を減らす。
省エネ平成28年省エネ基準から暖房負荷をどれだけ削減できるかを見る。
温度むら15℃未満になる時間・面積を減らし、温度ストレスを抑える。
暖房範囲同程度の暖房負荷で、より広い範囲を連続暖房できるかを見る。

HEAT20公式は、G2について1・2地域を除き最低室温おおむね13℃、G3についておおむね15℃以上を目標の一つとして説明しています。これは特定の住宅の実測室温を保証する数値ではなく、定められたモデル住宅・暖房条件による評価です。

屋根・壁・基礎と窓を連続して包む住宅の断熱外皮を示す断面イメージ
高断熱化では、屋根・壁・床や基礎、窓を途切れなく包む「外皮」全体で考えます。※画像はAIによるイメージです。

HEAT20と断熱等級は何が違う?

HEAT20と断熱等級の違い
比較項目 HEAT20 断熱等級
位置づけ 民間団体の外皮性能水準 国の公的等級
評価の中心 室温・温度むら・暖房負荷 UA値・ηAC値
G2の対応 G2 等級6に概ね相当
G3の対応 G3 等級7に概ね相当
証明・表示 HEAT20の認証・評価ルート 住宅性能評価・BELSなど
注意点 UA値は代表都市の参考値 5~7地域はηAC値も確認

環境省は、等級6・7をそれぞれHEAT20のG2・G3に相当する断熱性能と説明しています。ただし、HEAT20自身は「代表都市のUA値はあくまで参考」と明記しています。したがって、設計UA値が0.46だから自動的に「HEAT20 G2認証」、0.26だから「G3認証」とは言い切れません。

冬の窓際や廊下の冷えと高断熱住宅の均一な暖かさを左右で比較したイメージ
HEAT20は、断熱材の厚さだけでなく、暖房していない場所を含む温度むらの改善を重視しています。※比較を概念化したAIイメージで、実際の室温を保証するものではありません。

愛媛ではUA値いくつが目安?

国の省エネ地域区分は市町村ごとに決まり、松山市・新居浜市・西条市など愛媛県内の多くの地域は6地域です。6地域の代表都市に対してHEAT20が示す参考UA値と、国の断熱等級の基準値は次のとおりです。

6地域の代表的なUA値基準・目安 [W/(㎡・K)]
水準 区分 UA値
2025年からの義務水準 等級4 0.87以下
HEAT20 G1 代表都市参考値 0.56以下
ZEH水準 等級5 0.60以下
高断熱水準 G2/等級6 0.46以下
より高い高断熱水準 G3/等級7 0.26以下

愛媛県内すべてが同じ地域区分ではありません。計画地の市町村・旧市町村区分を、国の最新の地域区分表と設計者の計算条件で必ず確認してください。また、UA値は小さいほど熱が逃げにくい指標ですが、夏の快適性にはηAC値、窓の方位、軒・シェードなどの日射遮蔽も重要です。

深い軒と外付けシェードで愛媛の強い夏の日差しを遮る住宅外観イメージ
愛媛では冬の断熱と同時に、夏の日射を窓の外で遮る設計が欠かせません。※画像はAIによるイメージです。

UA値だけでは決まらない6つのポイント

  • 窓の性能窓は熱が出入りしやすい部位。ガラス・フレーム・大きさ・方位を一体で確認します。
  • 気密性能UA値は設計計算、C値は現場での実測。両方を混同しないことが大切です。
  • 熱橋と施工柱・梁・金物・開口部まわりで断熱が途切れない納まりと施工確認が必要です。
  • 日射取得と遮蔽冬は日射を取り込み、夏は軒や外付けシェードで遮る設計を地域・方位ごとに考えます。
  • 換気・空調高断熱化に合わせ、換気量、除湿、冷暖房容量、空気の流れを計画します。
  • 防露設計断熱材、防湿層、通気層、室内湿度を含め、壁内結露を防ぐ設計・施工が必要です。
樹脂フレームとトリプルガラス、窓まわりの断熱・気密施工を示す断面イメージ
高性能窓を選ぶだけでなく、窓と壁の取り合いを丁寧に断熱・気密施工することが重要です。※画像はAIによる概念イメージで、特定製品の仕様ではありません。
木造住宅の窓まわりで断熱材と気密処理を確認する施工者のイメージ
計算上の性能を現場で再現するには、断熱材の充填、気密層の連続、貫通部の処理と検査が大切です。※画像はAIによるイメージです。

G2とG3、どちらを選べばいい?

G2が向きやすい考え方

断熱等級6を軸に、窓・気密・日射遮蔽・空調をバランスよく整え、建築費との両立を図りたい方に検討しやすい水準です。2026年の「みらいエコ住宅2026事業」では、GX志向型住宅の外皮要件が断熱等級6以上とされており、制度面でも注目されています。

G3が向きやすい考え方

室内の温度むらをさらに抑えたい、吹き抜けや大空間を含めて高い快適性を狙いたい、長期的なエネルギー価格や将来基準を見据えたい場合の候補です。ただし、断熱材や窓の追加費用だけでなく、壁厚、開口計画、防露、冷暖房設計まで一体で検討する必要があります。

最適解は「数値が高い方」ではなく、敷地、間取り、窓面積、暮らし方、予算を含めた全体設計で決まります。G3を選んでも夏の日射遮蔽が弱ければ暑くなり得ますし、G2でも設計と施工が丁寧なら快適性を高められます。

住宅会社へ確認したい8つのこと

  1. 建築地の省エネ地域区分は何地域ですか?
  2. 目標はHEAT20の参考UA値ですか、認証取得ですか、それとも断熱等級ですか?
  3. UA値とηAC値の計算結果を見せてもらえますか?
  4. C値の目標と、気密測定の実施時期・報告方法は?
  5. 窓のガラス・フレーム・方位別の大きさはどう選びますか?
  6. 夏の日射遮蔽と冬の日射取得をどう計画しますか?
  7. 壁内結露を防ぐ防湿・通気・熱橋対策は?
  8. 換気・冷暖房設備は家の性能と間取りに合わせて選定しますか?
住宅模型を囲み断熱性能と予算のバランスを相談する家族と設計者のイメージ
「等級はいくつか」だけでなく、計算書、施工、気密測定、空調計画まで確認しましょう。※画像はAIによるイメージです。

DAIYA HOME

ダイヤホームは、ご予算に応じて断熱性能を選べます

ダイヤホームでは、安全・快適・ご予算に応じた「選べる性能」をご案内しています。公式の性能ページでは断熱等級7、UA値0.26以下、トリプルサッシ、C値0.2などの高性能オプションにも対応可能としています。

G2・G3という名前やUA値だけで決めるのではなく、愛媛の気候、敷地の日当たり、ご家族の暮らし方、建築費と将来の光熱費を一緒に整理し、納得できる性能を選びましょう。

まとめ|G2・G3は「暮らしの温度」を考える目安

HEAT20 G2・G3は、地域ごとの室温や温度むら、暖房負荷を含む住宅シナリオを目標とする民間の外皮性能水準です。国の断熱等性能等級6・7とは概ね対応しますが、同一の制度ではありません。

愛媛の多くを占める6地域では、G2・等級6がUA値0.46以下、G3・等級7が0.26以下という数字が目安になります。ただし、地域区分、ηAC値、気密、窓、日射、換気・空調、施工品質まで合わせて確認することが、数値を実際の快適さにつなげる近道です。

HEAT20 G2・G3についてよくある質問

HEAT20 G2と断熱等級6は同じですか?

概ね同等のUA値水準ですが、同じ制度ではありません。G2は室温や暖房負荷などの住宅シナリオを重視する民間指標、等級6はUA値とηAC値で評価する国の住宅性能表示制度です。

HEAT20 G3と断熱等級7は同じですか?

環境省はG3を等級7に相当する断熱性能と説明しています。ただしHEAT20のUA値は代表都市の参考値であり、正式な認証や評価方法まで同じという意味ではありません。

愛媛でG2・G3のUA値はいくつですか?

松山市・新居浜市・西条市など6地域の代表的な目安は、G2が0.46以下、G3が0.26以下です。愛媛県内でも地域区分が異なる場所があるため、建築地ごとに確認してください。

UA値が0.46ならHEAT20 G2と名乗れますか?

UA値0.46は6地域の代表都市に対する参考値です。HEAT20公式は代表都市以外では地域補正が必要と説明しています。認証の有無を示す場合は、採用した正式な評価ルートを住宅会社へ確認しましょう。

G2とG3では光熱費がどのくらい違いますか?

家の大きさ、形、窓、日射、気密、設備、設定温度、家族の使い方で変わるため一律には示せません。同じ間取りと生活条件で一次エネルギー計算や暖冷房負荷計算を比較すると判断しやすくなります。

G3なら夏も必ず涼しいですか?

必ずとは言えません。断熱性能が高くても、窓から強い日射が入れば室温は上がります。愛媛では軒、外付けシェード、窓の方位や面積、ηAC値、除湿・空調計画を合わせて考えることが大切です。

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HEAT20の違いが分かったら、断熱等級、夏の暑さ対策、愛媛の実例を続けて確認してみましょう。

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