お風呂の広さは1坪と1.25坪どちらがいい?1616・1620の違いと選び方|愛媛の注文住宅
2026.10.25
「お風呂は1坪でいいのか、1.25坪にしておくべきか」——間取りの打合せでいちばん意見が分かれる水まわりが浴室です。ショールームで実物を見ると、どちらも良く見えてしまうものですよね。
この記事では、愛媛県西条市の工務店DAIYAHOMEが、1616と1620の違い、暮らしで差が出るポイント、そして「広さ以外に効くこと」を、公的な指針と実際の施工写真とあわせて整理します。
違いは長辺が400mm伸びるかどうか。その差はほぼそのまま洗い場の広さになります。浴槽でゆったりしたいだけなら1坪(1616)で足りることが多く、1.25坪(1620)が効くのは「洗い場で誰かと並ぶ家」です。
011616・1620とは?サイズ表記と「坪」の関係
打合せで出てくる「1616」「1620」という4桁の数字は、ユニットバスの内法(うちのり)寸法=浴室の内側の寸法を、短辺と長辺それぞれの頭2桁で並べた表記です。メーカーの資料では1616=内法1,600×1,600mm、1620=内法1,600×2,000mmと記載され、TOTOの商品比較ページでは1616を1坪サイズ、1620を1.25坪サイズ、1624を1.5坪サイズとして並べています。
もう一つ。「坪」は浴室という“部屋”の広さ、4桁の数字はその中に収まる“ユニット”の内側の広さです。1坪は約3.31㎡ですが、1616ユニットの内法面積は2.56㎡。差は壁の厚みなどに消えています。

02差が出るのは洗い場|伸びる400mmの使い道
1616と1620で短辺はどちらも1,600mm。変わるのは長辺だけで、1,600mmから2,000mmへ400mm伸びます。浴槽の大きさは同じ商品なら大きく変わらないため、増えた400mmはほぼそのまま洗い場の広さになります。
体感での目安は「洗い場に大人がもう一人しゃがめるか」。お子様の体を洗う、将来ご家族の入浴を手伝う、シャワーチェアに座ったまま洗う——こうした場面で洗い場の余白が効いてきます。
逆に、入浴の中心が「湯船につかってゆっくりする」ことなら、1616でも体感は大きく変わりません。お風呂に何を求めているかで答えが変わるということです。


03国の指針で見る広さの目安|1坪でも推奨レベルは満たせる
「将来の介助を考えると1.25坪にすべき」という話は現場でもよく聞きます。ただ公的な目安に当てはめると、1坪でも足りているケースが多いことが見えてきます。国土交通省告示第1301号「高齢者が居住する住宅の設計に係る指針」は、一戸建ての浴室について基本レベルを短辺の内法1,300mm以上かつ面積2.0㎡以上、さらに上の推奨レベルを短辺の内法1,400mm以上かつ面積2.5㎡以上としています。
1616の内法は1,600×1,600mm、面積にすると2.56㎡。短辺も面積も推奨レベルを超えています。つまり1坪のお風呂は、国の指針のうえでは「将来に備えた広さ」なのです。
もちろん介助のしやすさは広さだけでは決まりません。手すりの位置、引戸か折戸か、浴槽のまたぎ高さ、脱衣室で着替えを手伝えるか。使う場面を思い浮かべて決めるほうが満足度は高くなります(参考:老後も暮らしやすい家とは?平屋とバリアフリーの考え方)。
041.25坪にするなら、どこを削るか
浴室を1.25坪にすると長辺が400mm伸びます。当たり前のようですが、その400mmはどこかから持ってこなければなりません。多いのは隣り合う脱衣室や廊下、収納の幅が削られるパターン。脱衣室で2人がすれ違えない、洗濯機の横に置きたかったカゴの居場所が消えた——こうなるとトータルでは使いにくくなります。

そこで打合せでは、浴室単体ではなく「脱衣室・洗面・洗濯」をひとかたまりの家事空間として図面に落とし、そのうえで浴室の寸法を動かしてみるやり方をおすすめしています(参考:洗面脱衣室を分けるメリット・デメリットとは?広さの目安も)。浴室が広くなれば建物の面積も増え、建物価格にも影響します。金額は仕様・プランにより変わりますので、総額がどう動くかまで数字で見てから決めると気持ちよく選べます。
05広さより効くこともある|冬の浴室の寒さ
最後に、広さと同じくらい大切なことを。冬の浴室と脱衣室の温度です。消費者庁が2025年12月に公表した資料では、2024年の人口動態統計で浴槽内での溺死等は7,776人、うち65歳以上が7,363人。同じ65歳以上の交通事故死(2,103人)の3倍以上という数字です。暖かい居室から寒い脱衣室・浴室へ移ったときの血圧の急変動、いわゆるヒートショックが背景の一つとされています。
愛媛は比較的温暖ですが、冬の朝晩の脱衣室はしっかり冷え込みます。浴室を1.25坪に広げるより、脱衣室と浴室が冷えない家にするほうが効き目は大きい——現場で実感していることです。家全体の断熱性能を上げる、浴室の窓を高断熱サッシにする、浴室暖房を入れる、といった組み合わせになります。
性能面の考え方は、当社スタッフ自邸で進めている断熱等級7の平屋・黒河邸 建築中レポートで仕様を全公開しています。
DAIYAHOMEは完全自由設計で、規格プランから選ぶ家づくりではありません。浴室も「標準セットの中から選ぶだけ」ではなく、色・建材・メーカーをほぼすべての建材から選んでいただけます(選んだものにより金額は変わります)。ショールームで1616と1620に実際に入り比べてから決める、という進め方ができます。
そして打合せの回数に制限はなく、何回でも無料。契約前に間取りを何度でも重ねてプランを固めてからご契約いただきます。浴室の400mmをどこから持ってくるか——この判断にこそ時間をかけられるのが、一件ずつ親身に寄り添う地域工務店の強みだと考えています。
断熱は等級6(UA値0.46以下)が標準仕様で、追加費用なしでスタートできます。施工エリアは西条市・新居浜市・四国中央市・松山市。施工実績の多く(7割超)が平屋で、得意な広さは30〜35坪が中心。水まわりの寸法が暮らしに直結する平屋だからこそ、浴室と脱衣室の配置は丁寧に詰めています。
Qよくある質問
お風呂は1坪と1.25坪、どちらを選ぶ人が多いですか?
1616と1620では具体的に何が変わりますか?
1坪のお風呂では将来の介助に狭いですか?
1.25坪にすると建物全体にどんな影響がありますか?
- 1616=内法1,600×1,600mm(1坪サイズ)、1620=内法1,600×2,000mm(1.25坪サイズ)。違いは長辺の400mmだけ
- その400mmはほぼそのまま洗い場の広さに。「洗い場で誰かと並ぶか」が選択の分かれ目
- 告示1301号の推奨レベル(短辺1,400mm以上・2.5㎡以上)は1616でも満たせる。広さだけで介助のしやすさは決まらない
- 1.25坪にするなら、脱衣室・廊下・収納のどこを削るかをセットで検討する
- 広さと同じくらい大切なのが冬の浴室・脱衣室の寒さ対策。断熱と窓の性能で変えられる