工務店が工事中に倒産したら?前払い金を失わないための確認ポイント|愛媛の注文住宅
2026.10.17
「もし工事の途中で工務店が倒産したら、払ったお金はどうなるんだろう」——家づくりの話が具体的に進むほど、口に出しにくいけれど気になってくるのがこの不安ではないでしょうか。契約前にこんなことを聞いたら失礼かな、と遠慮してしまう方も少なくありません。
この記事では、愛媛県西条市の工務店DAIYAHOMEが、工事中の倒産で前払い金はどうなるのか・国の制度で守られる範囲はどこまでか・契約前に確認できることは何かを順に整理します。特定の会社を疑う話ではなく、どの工務店・ハウスメーカーと建てる場合にも使える「確認の手順」としてお読みください。
前払い金を守る鍵は「お金を払うタイミング」と「万一への備えの有無」の2つです。引き渡し後10年の瑕疵については法律で保険か供託が義務づけられていますが、工事中の倒産はその義務の対象外。だからこそ契約前に、支払い時期の内訳・住宅完成保証制度の加入状況・契約書の取り決めを確認しておくことが、いちばん確実な自己防衛になります。
01工事中に倒産すると、前払い金はどうなるのか
注文住宅の代金は、工事の進み方に合わせて何回かに分けて支払うのが一般的です。よく使われるのは、契約時の契約金・着工時の着工金・上棟時の中間金・引き渡し時の最終金という4回払いです。
工務店は材料費や職人さんへの支払いを先に立て替えるため、進捗に応じて代金を受け取る必要があります。ただ施主側から見ると、出来上がった部分より多くのお金を先に払っている時期がどうしても生まれます。この「支払った累計額-その時点の出来高」の差が、いわゆる前払い金です。
工事中に会社が倒産すると、この差額は「債権」となり、ほかの債権者と並んで配当を待つことになります。全額が戻る保証はありません。しかも痛みはそれだけではありません。工事を引き継ぐ会社を探すと、施工途中の建物を引き受ける責任区分の整理が必要なため、当初の見積より費用が上がるのが一般的です(この増額分を「増嵩(ぞうこう)工事費用」と呼びます)。前払い金の目減りと追加費用——二重の負担になりやすいのが、工事中の倒産というリスクです。
02建設業の倒産は増えている|2026年上半期の数字
「めったにないことでしょう?」と思われるかもしれません。ただ東京商工リサーチの集計によると、2026年上半期(1〜6月)の建設業の倒産は1,026件、前年同期比5.8%増で5年連続の増加となりました。上半期として1,000件を超えたのは2014年以来12年ぶりだといいます。資材価格の上昇と職人不足が重なり、受注した時点の金額で工事を完成させることが難しくなっている——これが背景として指摘されています。
「どこかの会社が危ない」という話ではなく、建てる側も確認のしかたを知っておくべき時代になったということです。次の章から、制度と確認手順を見ていきます。

03法律で守られる範囲と、守られない範囲
まず押さえたいのが住宅瑕疵担保履行法です。2009年(平成21年)10月1日以降に引き渡される新築住宅が対象で、売主や請負人には、保険への加入か保証金の供託のどちらかによる「資力確保措置」が義務づけられています。会社が万一なくなっても補修費用を確保できる仕組みが、法律で必須になっているということです。
守られる中身は、引き渡し後10年間の「構造耐力上主要な部分」と「雨水の浸入を防止する部分」の瑕疵です。事業者が倒産などで補修できない場合は、住宅取得者が保険法人へ補修費用を直接請求できます(直接請求)。保険を引き受けられるのは国土交通大臣が指定した保険法人に限られ、保険証券などの書類は引き渡し時に受け取ります。
ここが大事なポイントです。この義務は「引き渡し後」の瑕疵に備える制度であり、工事中に倒産して前払い金が戻らない事態を救うものではありません。工事中のリスクは、別のところで手当てを考える必要があります。
04任意の備え「住宅完成保証制度」とは
工事中のリスクに正面から備える仕組みが住宅完成保証制度です。住宅保証機構や住宅あんしん保証といった住宅瑕疵担保責任保険法人などが運営しており、あらかじめ登録した事業者が請け負う、個人発注の新築一戸建て住宅が対象です。
倒産など事業者側の事由で工事を続けられなくなったと認められた場合(保証事故)に受けられる支援は大きく3つ。①工事を引き継ぐ会社のあっせん、②引き継ぎで生じる増嵩工事費用の保証、③前払い金に関する部分の保証です。保証のタイプは制度により分かれ(前払い金まで対象になるタイプと、増嵩工事費用のみのタイプ)、限度額は保証書に記載された内容で決まります。
注意したいのは、これは法律上の義務ではない任意の制度だということ。加入していない会社も普通にあります。未加入そのものが問題というより、「入っていない場合、代わりにどんな仕組みで前払い金のリスクを小さくしているのか」を聞けるかどうかが肝心です。支払い方式そのものを工夫して、前払い金が積み上がらないようにしている会社もあります。
05契約前に自分で確認できる5つのポイント
制度を知ったうえで、実際の打ち合わせで確認したいことを5つに整理しました。どれも、どの会社でも答えられる基本情報です。
- ① 支払いのタイミングと金額の内訳
- 何回に分けて、いつ、いくら払うのか。そのうえで「出来高に対して払いすぎになる時期があるか」を見ます(参考:注文住宅の総額はいくら?建物以外にかかる費用一覧)。
- ② 中間金の有無と金額
- 中間金が少ない、あるいは不要な方式なら、前払い金のリスクはそもそも小さくなります。つなぎ融資の金利・手数料の負担も変わります。
- ③ 住宅完成保証制度の加入状況
- 加入しているか、しているならどのタイプか。未加入なら、代わりの備えを聞きます。
- ④ 瑕疵担保の資力確保の方法
- 保険か供託か、保険ならどの保険法人か。引き渡し時に受け取る書類は10年先まで必要になるので、必ず保管しておきます。
- ⑤ 契約書の取り決めと会社の基本情報
- 工事が中止になった場合の清算方法、出来高の確認方法、第三者検査の有無。建設業許可の有無と許可番号も公開情報で確認できます。
聞きにくく感じるかもしれませんが、答えに詰まる内容ではありません。むしろきちんと説明してくれるかどうかが、その会社の姿勢を知る手がかりになります(参考:家づくりの流れ|相談から引き渡しまで何か月かかる?)。


DAIYAHOMEは中間金不要の「最終金一括払い方式」を採用しています。着工時・上棟時の中間金がなく、建物代金はお引き渡し時にまとめてお支払いいただく方式です。前払い金が積み上がる期間をそもそもつくらない——完成した家を確認してからのお支払いという安心感と、建物分のつなぎ融資が原則不要になることによる金利・手数料の負担減が、この方式の意味です。※ご契約時の手付金は必要です。※土地購入のための借入がある場合は土地分のつなぎ融資が必要です。
もう一つ大切にしているのが、お金の話を遠慮なく聞いていただける関係づくりです。一生に一度の家づくりを一件一件、親身に寄り添い、温かく打ち合わせを重ねる——これが会社として大切にしている姿勢です。契約前の間取りの打ち合わせは回数制限なし・何回でも無料。プランとお金の見通しを納得いくまで固めてからご契約いただきます。支払い方式の詳細は完成した家を確認してから支払う安心|中間金不要・最終金一括払いの注文住宅でご説明しています。
1970年創業、50年以上にわたり西条市に本社を置く大屋不動産株式会社の住宅事業部です。施工エリアは西条市・新居浜市・四国中央市・松山市。お引き渡し後は1年・2年・5年・10年の定期メンテナンスを実施し、瑕疵保険10年/地盤保証20年/シロアリ保証5年/設備保証10年の保証年数を設けています(保証内容の詳細はご相談時にご説明します)。いま進めている取り組みはDAIYAHOMEの進行中プロジェクトでご覧いただけます。
Qよくある質問
工事の途中で工務店が倒産したら、払ったお金は戻ってきますか?
住宅瑕疵担保責任保険は、工事中の倒産も対象になりますか?
住宅完成保証制度は、すべての工務店が加入しているのですか?
契約前に工務店の経営状態を確認する方法はありますか?
- 工事中の倒産で戻りにくいのは「支払った累計額-出来高」の差額。引き継ぎの増嵩工事費用も重なりやすい
- 東京商工リサーチの集計では2026年上半期の建設業倒産は1,026件(前年同期比5.8%増・5年連続増加)
- 住宅瑕疵担保履行法の保険・供託は引き渡し後10年の瑕疵が対象で、工事中の前払い金は義務の対象外
- 工事中に備える住宅完成保証制度は任意。確認すべきは支払いの内訳・中間金の有無・完成保証・資力確保の方法・契約書の取り決めの5点
- DAIYAHOMEは中間金不要の最終金一括払い。前払い金が積み上がる期間をつくらない進め方