ホテルライクな家にする5つのポイント|照明・素材・収納で変わる|愛媛の注文住宅
2026.11.02
「泊まったホテルの部屋が気持ちよかった。あの感じを家でもつくれないだろうか」——打合せでそう話してくださる方は、年々増えています。でも実際に雑誌やSNSの写真を見ながら「何が違うのか」を言葉にするのは、意外とむずかしいものです。
この記事では、愛媛県西条市の工務店DAIYAHOMEが、ホテルライクな家を実現する5つのポイントを、実際の施工事例の写真とあわせて整理します。高い家具をそろえる話ではなく、設計段階で決まることがほとんどだとわかるはずです。
ホテルライクな家は、①視線の抜け ②照明の分散 ③色数を3系統に絞る ④素材の質感差 ⑤生活感を隠す収納の5点で決まります。どれも家具より先に、間取りと仕上げを決める段階で仕込むもの。面積を増やさなくても効くのが、この5つの共通点です。
01ホテルライクな家とは?「生活感が見えない」という共通点
ホテルの部屋に入った瞬間の「整っている」という感覚。あれはインテリアが豪華だから生まれるのではありません。目に入る情報量が少ない——これが正体です。
家で生活感が出る原因は、だいたい決まっています。コード類、取扱説明書、洗剤のボトル、冷蔵庫に貼った書類。ホテルの部屋には、これらが「見える位置」に一つもありません。置く物を減らすのではなく、置き場所を視界の外に設計しているのです。
最初に考えるのは、カーテンの色でもソファでもなく「どこから何が見えるか」。玄関を開けたとき、ソファに座ったとき、洗面台の前に立ったとき——この3視点から見える範囲を整えるだけで印象は変わります。

02ポイント1|視線の抜けと、天井・建具のラインをそろえる
1つめは視線の抜けです。玄関を開けて正面で壁に突き当たる家と、奥の窓や中庭まで目線が届く家では、同じ床面積でも体感が違います。玄関からLDKへ、LDKから外へと視線が通る道をつくる——お金ではなく間取りで決まる部分です。
あわせて効くのが高さのラインです。建築基準法施行令第21条では居室の天井高さは2.1m以上と定められていますが、これは下限。大切なのは高さそのものより線がそろっているかです。室内ドアを天井近くまでの高さ(ハイドア)にして上枠を天井や窓の上端とそろえると、壁が分断されず一段すっきりします。
逆に、ドアの高さがまちまち・エアコンが視線の正面にある、といった状態は生活感として目に残ります。LDKの「主役の壁」を1枚決めて、そこには何も載せない。この引き算が効きます。
03ポイント2|照明は「天井に1灯」をやめて分散させる
ホテルライクに最短で近づく要素を1つ挙げるなら、照明計画です。ホテルの客室に、中央で全体を照らすシーリングライトは普通ありません。ダウンライト、スタンド、読書灯、天井や壁を照らす間接照明——明かりを複数に分け、必要なところだけを点けるつくりです。
もう一つが光の色(色温度)です。日本照明工業会の用語集では電球色が約2600〜3250K、温白色が約3250〜3800Kとされています(Kはケルビン。小さいほどあたたかい光)。パナソニックの解説ではくつろぐリビングや寝室には電球色、ダイニングや調理をするキッチン、メイクをする洗面台には温白色や昼白色が勧められています。色名が指す色温度はメーカーごとに違うため、器具の表記で確認を。
コツは3つ。①1室に色温度を混ぜない、②調光回路を分ける(夜は半分落とすだけで表情が変わります)、③光源を直接目に入らない位置へ。間接照明は器具を見せず反射光を使うからこそ、あの柔らかさが出ます(建物探訪ツアー(社内研修)のレポート)。


04ポイント3・4|色数を絞り、素材で質感の差をつける
ポイント3|使う色は3系統までに絞る
ホテルライクな空間に共通するのは色が少ないことです。床・壁・天井のベース、建具や家具のメイン、クッションやアートのアクセント——この3系統に絞り、アクセントの面積は小さくする。グレージュ・チャコール・白・木の色あたりでまとめると、まとまりやすくなります。
ポイント4|色の代わりに「質感」で差をつける
同系色でも、ざらついた左官調の壁・つやのある石目調タイル・マットな木——質感が違えば光の受け方が変わり、陰影が生まれます。色の代わりに、素材の手ざわりでメリハリをつける。ホテルの客室や廊下でも使われている手法です。
とくに効果が大きいのは玄関土間とLDKのテレビ面。大判タイルは目地の線が減り、面としての広がりが出ます。600角以上の大形タイルはかつて輸入品が主流でしたが、LIXILが2024年に自社工場生産のシリーズ(ViCORE)を発売するなど、国内でも選びやすくなりました。床材ごとの性格は床材の選び方で整理しています。


05ポイント5|生活感を隠す収納と、水回りのしつらえ
最後が、いちばん効いて忘れられがちな収納です。内装をどれだけ整えても、半年後に物があふれていればホテルライクは消えます。
やることは単純で、人目に触れる玄関・LDK・洗面の3カ所について、物の定位置を設計段階で決めてしまうこと。玄関なら土間収納(シューズクローク)、キッチンならパントリー、洗面なら扉付きのカウンター下収納。扉1枚で隠れる場所が動線上にあるかで、5年後の見た目が決まります。
そしてホテル感がもっとも伝わりやすいのが洗面・パウダールームです。大判ミラー、カウンター一体の造作、壁付けの水栓、両サイドのブラケットライト——面積が小さいぶん投資効率の高い場所です。洗面と脱衣を分ければ来客動線とも干渉しません(洗面脱衣室を分けるメリット・デメリット)。


DAIYAHOMEは完全自由設計で、規格プランから選ぶ家づくりはしていません。色・建材・メーカーはほぼすべての建材から選べます——タイル・床材・建具・照明器具を一邸ごとに組み立てられるということです(※選んだものにより金額は変わります)。ホテルライクのように「質感で決まる」テイストでは、この自由度がそのまま仕上がりの差になります。
当社が手がけるテイストは、シンプルモダン・和モダン・ホテルライク・南欧風・西海岸風。施工実績の多く(7割超)が平屋で、得意な広さは30〜35坪が中心。平屋は廊下を短くまとめられ、視線が抜ける計画をつくりやすい形です。設計は社内の一級建築士が担当し、打合せは契約前も契約後も回数制限なし・何回でも無料。照明の配灯やタイルの割付けのような、図面では決着しづらい部分をじっくり詰められます。
施工エリアは西条市・新居浜市・四国中央市・松山市。断熱等級6を標準仕様(UA値0.46以下・追加費用なし)としているため、視線の抜けのために窓を大きくとっても快適さと両立させやすいのも実際のところです。
Qよくある質問
ホテルライクな家にすると費用は高くなりますか?
照明の色は何を選べばホテルらしくなりますか?
ホテルライクは平屋でもできますか?
生活感を隠す収納はどのくらい必要ですか?
- ホテルライクの正体は豪華さではなく目に入る情報量の少なさ。玄関・ソファ・洗面の3視点から見える範囲を整える
- ①視線の抜けと高さのライン——ハイドアで上枠をそろえると壁が分断されない
- ②照明は分散。1室で色温度を混ぜず、調光回路を分け、光源を直接見せない
- ③色は3系統まで、④差は質感でつける。大判タイルは目地が減り面として広がる
- ⑤生活感を隠す収納を動線上に。扉1枚で隠れる場所があるかで5年後が決まる
- ①〜④は引き渡し後に変えにくい=打合せ中に決める価値がもっとも大きい部分